過信している正義は幻想

郵政問題で鳩山邦夫総務大臣は「世の中、正しいことが通らない事がある」と辞任理由を明らかにしたがその言葉には共感できた。
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鳩山邦夫(総務相を辞任でメディアが流した発言)
「そんな馬鹿な事無いでしょ?西川社長が謝罪をすべきは国民に対してであって、私に対してではない。
世の中、正しいことが通らないことがある。それが今だ!
歴史が私の正しさを証明してくれる。
自分が正しい人間だとは思わないが、汚れたことをやる人間は許せない。
祖父鳩山一郎から正義と友愛は十分に仕込まれた。自民党政権に見切りを付けてはいないが「政府に尋問の筋これあり」との西郷隆盛の心境だ。」

正義は正義、悪は悪だ!
かつて法務大臣のとき鳩山邦夫は「志布志事件は冤罪ではない」 と全国の検察長官との合同の会議で志布志事件の無罪判決に言及していたが、 真犯人を野放しにしたまま無実の証拠を隠蔽する検察の存在は、世の中正しいことが通らないと実証しており、双方とも“正義を纏う悪”そのものだと確信できる。
17年半の人生を奪っても自らには一切責任が及ばない警察・検察・裁判官だが、足利事件の実態は一番組では判りづらい為、各局の問題提起を繋いでみた。




(NEWS23 2009.6/4)
[ナレーション]
現在のDNA鑑定は4兆7000億人に1人で調べられるといわれているものの、当時は数十人から数百人に1人とアバウトなもので、精度は低かったものの指紋が一致したかのように決め付けてしまった。警察はアリバイが無く自供とDNA鑑定を決め手に逮捕。2000年に初めてDNA鑑定が裁判で認められ無期懲役が確定した。
・中島 哲平(社会部記者)
今回の科学捜査への過信という問題も当然あるが、何故菅家さんが自白したのかという問題。会見で、脅迫的な取調べをされたと言っていましたが、今後この自白の問題を徹底的に検証する必要があると思います。
検察側の証拠に裁判所が安易に流されていなかったのか、裁判所も検証が必要。又、当時の状況で真実を見抜く事が難しかったとしても、何故もっと早く再審の手続きが成されなかったのかという問題もある。裁判員制度が始まりましたが、取材する我々も市民の方々も疑いの目をもって裁判に臨む事が必要



(報道ステーション 2009.6/4)
[ナレーション]
1990.5栃木県足利市で4歳女児の遺体が発見されその一年後に幼稚園バス運転手をしていた菅家さん(45)を逮捕した。当時警察が踏み切ったばかりの証拠(DNA鑑定)を突きつけられ自白を迫られた。
菅家 利和(62)(釈放直後の会見)
白状しろ 白状しろ」と「オマエがやったのはわかっているんだ」と、刑事達の取調べが厳しいんですよ。髪の毛を引っ張ったり、足で蹴飛ばしたりされました。「オマエがやったんだから早く喋って楽になれ」と…。
[ナレーション]
一連の裁判で有罪を見直す機会はあった…2000年に菅家さんの無期懲役が確定、宇都宮地裁に対して弁護団は、再審請求を行い“犯人と菅家さんの毛髪のDNA型が不一致”という鑑定結果を提出。この審議に5年間の歳月をかけて宇都宮地裁は「鑑定に使われた毛髪が本人のものだと断定できない」とし再審議請求棄却を決定した。
・大谷 昭宏 (事件初期から追っていたジャーナリスト)
宇都宮地裁のやり方というのは、とにかく(新しいDNAサンプルを)持ってこられたら合わせざるを得ない。合わせたら冤罪が判ってしまう。だからクレームをつけて突っぱねようとした裁判所にあるまじき態度です。
[ナレーション]
事件は再審請求の結論が出るまでの六年の間に時効を迎えてしまっていた。(当時の足利警察署所長:当時間違いないと思っていた。完璧なものだろうという認識があった)(当時の最高裁判事の1人:公開はしていない。当時のベストのベストを尽くした判断だったと思っている)最高検察庁は捜査段階から公判までの課程を調査する予定…。

・古舘 伊知郎
人生のとてつもない時間を奪われた菅家さんが、今後は冤罪に苦しむ方々を支援したいと仰られました…。まずは、許されるはずは無くても警察・検察・裁判所はまずは菅家さんに謝らなければ、いけないんじゃないでしょうか?
・一色 清(朝日新聞編集委員)
特に裁判所の責任は重いと思いますね。今回はDNA鑑定が進歩した事で冤罪が晴れたという事になるんでしょうが、今のDNA鑑定でも採る方法・保管の方法によって他人のDNAを鑑定して冤罪を生む可能性がゼロではない。 今も昔のDNA鑑定だけで裁く事はあってはならない。
・古舘 伊知郎
そうですねぇ…。そして、初期のDNA鑑定‥今の鑑定と全然確率が違う事を考えると、私達が働いているマスコミも大いに反省しなければいけない。全部とは勿論言いませんけども、科学というモノがついたDNA鑑定最新のという‥それが一致という見出しが躍り、放送がされたと思うんです。いわゆる人間の経験とか、いろんなフィルターを通さず、これが正しいんだと思ってしまったところがあると思います。



(NEWS ZERO 2009.6/5)
[ナレーション]
現在のDNA鑑定は4兆7000億人に1人で調べられるといわれているものの、当時は95に1人だったが、当時の鑑定技術で1989年から1995年まで使用され533件の事件立証に使われた。森法相はDNA型鑑定鑑定で有罪となった事件も再審のDNA鑑定で見直す考えを示した。
・森 英介法相の会見
「この(足利事件)前後のDNA鑑定のサンプルとなる証拠については、きちんと保管するように改めて指示が出された。」
[ナレーション]
しかし、足利事件と同じころDNA型鑑定が決定的な証拠なった事件がある。17年前当時福岡県で7歳の女の子2人が誘拐され殺害された事件で久間三千年が逮捕された。久万死刑囚(70)は、一貫して無罪を主張していたが死刑が確定し去年執行された。
・村尾 信尚
森法務大臣は過去の鑑定結果に対して、正しかったのかどうか再度検査をするという事なんですが‥ここで問題なのは当時の資料が残っているのかどうかという事なんです。これ警察庁には、DNA型鑑定指針があるんですが、「資料はこの位の期間保管しなさい」という定めが無いんです。だからこの533件の中には資料が不備なものがある。そうするとこのわからないケースをどうするのか?
難しいとは思いますけど法務省、警察庁その対応はしっかりとやってもらいたい。
【関連記事】
<法務省>2人の死刑を執行、森法相の下で初めて

法務省は28日、2人の死刑を執行したと発表した。執行されたのは久間三千年(70)=福岡拘置所収容▽高塩正裕(55)=仙台拘置支所収容=の2死刑囚。執行は9月11日以来で今年に入り5回目。森英介法相の命令は9月の就任以来初めて。
死刑執行は法相の命令が出なかったことによる約3年4カ月の中断後、93年3月に再開され、以後75人が執行された。現在の確定死刑囚は101人。
確定判決などによると、久間死刑囚は92年2月、福岡県飯塚市の路上で小学1年の女児2人(いずれも当時7歳)をわいせつ目的でワゴン車に乗せ、絞殺した。高塩死刑囚は04年3月、福島県いわき市の無職女性(当時83歳)方に押し入り、女性と次女(当時55歳)を刺殺し現金を奪った。久間死刑囚は06年9月に最高裁で死刑確定。高塩死刑囚は06年12月に上告を取り下げて確定した。高塩死刑囚は事件から4年7カ月、確定から1年10カ月での執行だった。
今年に入っての死刑執行は鳩山邦夫元法相下で3回(2、4、6月)、保岡興治前法相下で1回(9月)。ほぼ2カ月に1回執行され、大臣が相次いで変わった後の今回もペースが維持された。【石川淳一】(毎日新聞 2008.10/28)
LIVE2009ニュースJAPAN(2009.6/5)では、NEWS ZEROでは一切触れられなかった 取調べ 可視化の必要性に特化した構成で森法務大臣「取り調べの効果を十分上げるには全面的な録画・録音はいささかの支障になるとの考えに変わりはない。現時点で容認する方向の検討はしにくい」と麻生総理「可視化にしたからといって、途端にそれがよくなるという感じはありません」の従来通りの与党の官僚(警察・検察)よりな消極姿勢も伝えていた。



報道特集NEXT(2009.6/6)では『DNA鑑定の重大な落とし穴』としてDNA鑑定を根拠に死刑となった久間三千年冤罪の可能性について更に踏込んでいた。
[ナレーション]
1992年2月福岡県飯塚市で小学校に通う7歳の女の子2人が朝家を出たまま学校に現れず捜索願が出された。翌日になって20キロちかく離れた山の中で遺体が発見された。2人は手で首を絞められ殴られた跡もあった。この事件でも(足利事件と同様)DNA鑑定が決め手となった。警察は事件当日不信な黒っぽい車を見たとの情報を元に同じような黒いワゴン車を所有する久間三千年者に捜査の的を絞った。そしてこの男性の髪の毛を事件現場に残る血痕と共に科警研へ送った。その後DNAが一致したとの知らせを受けて警察は事件から2年7ヵ月後に逮捕に踏み切った。男性(久間三千年)は一貫して無実を主張していた。
・千野 博之(飯塚事件弁護団 弁護士)
「DNA鑑定は絶対的な鑑定だと流布されていたわけなんですよ。捜査側も絶対的な鑑定と思い宣伝(報道)されていた関係もあって弁護側もそうであるし裁判所も絶対視していたと思う。」
裁判で証拠とされた鑑定資料では、この男性(久間三千年)も菅家さんと同じ16-26型(同一人物)と鑑定された。科警研によると126人に1人の割合だという。この事件で科警研は2種類のDNA鑑定を行ったが何れも『男性のDNAが犯人と一致』と結論付けたものの、DNA鑑定はこれ(科警研)だけではなかった。
弁護団は他にも鑑定書があることを突き止め検察に証拠開示を迫った。検察は開示を拒んだものの、裁判所に促されて渋々提出した。検察によって隠されていた鑑定書は帝京大学が福岡県警の以来で実地したもので、ここでも2種類のDNA鑑定を行ったが何れも『男性のDNAが犯人と不一致』と結論付けられ、科警研の鑑定結果は否定されていた。
・天笠 啓祐(市民バイオテクノロジー情報室 代表)
「DNA鑑定の持つ本質的なものが葬り去られた。何なのかというと、DNA鑑定はタイプを見る鑑定法ですからそれが一致したからといって犯人としては認められない。だけど、DNA鑑定で違う結果が出ればこれは真犯人ではないという結果になり、それはハッキリと確定できるわけです。」
しかし、最高裁は他の状況証拠と共に科警研の鑑定結果は信用できるとして上告を退けて死刑を確定した。弁護団が再審請求の準備を進めている最中、森法務大臣は久間三千年死刑囚の死刑をを執行したのだった。足利事件で再鑑定決定の下される2ヵ月前の事で刑の確定から2年しか経っていなかった
・千野 博之(飯塚事件弁護団 弁護士)
「本当に衝撃的でした。と言いますのは、弁護団会議という形で再審に向けて準備をしようと会議をした直後だったんです。で、この会議っていうのが足利事件が再鑑定が行われるという報道の直後だったものですから」
・田丸 美寿々
ん~本当にこれでよかったのか考えさせられる事件です。遺族それから弁護団はこの久間元死刑囚の再審を求める死後の請求をするということです。それから菅家さんも97年の時点で裁判所が再鑑定を認めていたら、もっと早く釈放されていたし、時効にならず真犯人を捕まえる事が出来たかもしれないという事で本当にこれは大問題です。



【関連記事】
最高検謝罪に菅家さん「絶対に許さない」!」

足利事件を巡って最高検の伊藤鉄男次長検事が謝罪したことについて、釈放された菅家(すがや)利和さん(62)は10日の会見で「警察、検察は私の目の前でちゃんと謝罪することです。裁判官も同じです。絶対に許さない」と語った。
菅家さんの弁護団は10日夜に会議を行い、菅家さんも同席。会議後、菅家さんは弁護団とともに東京・霞が関の弁護士会館で会見した。
佐藤博史弁護士は「本当の謝罪なら、なぜ誤ったかを明らかにすることが大切だ」と語った。また、東京高裁での再審請求の即時抗告審では、捜査段階でDNA鑑定を実施した警察庁科学警察研究所の技師に対する証人尋問を求めていく方針を明示。「弁護側が求める証拠調べ請求にすべて同意していただきたい。早期の再審開始は許さない」と話した。【銭場裕司】
(毎日新聞 2009.6/10)
日テレNEWS24
産経新聞



(スーパーモーニング 2009.6/11)
[ナレーション]
検察庁のナンバー2、伊藤鉄男次長検事が謝罪した。「真の犯人とは思われない人を起訴し服役させた事について大変申し訳なく思っています」と謝罪の言葉を述べ速やかに菅家さんが無罪判決が得られるように適切な対応をすると明らかにした。再審開始が決まっていない段階で検察側が謝罪するのは極めて異例だというが…当の菅家さんに謝罪の気持ちは伝わったのだろうか?
菅家 利和「誤るのは当然!私は無実の罪で17年半拘留されたんですよ。それ無理矢理ですよ。犯人にされたんですよ。そんな簡単に許せる問題じゃないですよ、本当に。」短い謝罪コメントだけでは納得できないと怒りをあらわにし「警察、検察ちゃんと謝罪、私の目の前に来て謝罪する事ですよ、絶対許さん!」菅家さんの弁護団は今後DNA鑑定や捜査に問題点が無かったかなど検証を求めていく方針。
・ 赤江 珠緒
今回こういう記者会見をするということも菅家さんには何も伝わっていなかった。後で報道を見て知ったという事ですからやっぱり筋が違う。
・鳥越 俊太郎
ただ、最高刑がね、いちおう謝罪というかこういう手続きをとりたいと会見の席で言うと、まぁテレビカメラはなかったみたいだが、そういうのは今まで聞いた事が無いですね。(はい異例中の異例ですからね)たとえば鹿児島の志布志事件であったでしょ?富山の柳原さんの例の事件も一切無罪になってからも警察・検察が誤った事は無いんですよ。自分達は正しい事をやったと。結果的に間違ってたと…だから知らん顔ですよ。今回これを言ったというのは、僕はこれはねぇ、やっぱり裁判員精度が近づいている。やっぱり、検察というのは「誠実に事実に対して向かい合って行きますよ」という事を、これから世の中の裁判員になる方含めてアピールしていきたいんだと思います。そうじゃないとこんな事やらない!(小木逸平:世間の目ばっかり気にして菅家さん本人にしないという)菅家さんの事は何にも考えていない、それは相変らず変わりません!




(報道ステーション 2009.6/11)
・菅家 利和(民主党法務部門会議にて)
「オマエは子供殺したな」と言うんですよ。エッと驚きましたよ。やってませんと言ったんですよ、そしたら肘鉄砲ですよね。胸をドーンと突かれたんですよ。今思えば、今なら絶対やってないとハッキリ言えます。その時は気が弱くて人様の前で話が出来なかったんです。無口で気が小さくて何か言われるとシュンとしちゃうんです。言い返すことが出来ないんです。テレビとか取調室に置いてもらって‥そうすれば冤罪とか警察官の取調べが分かると思います。
[ナレーション]
取調べの可視化…。検察は3年前に一部の事件に限って取り調べの録音・録画を導入した。ただ検察の目的は、裁判員制度を機会に分かりやすく効率的に裁判を進める事だ。民主・社民両党は、今年4月取り調べの全過程で録音や録画を義務付ける可視化法案が参議院に提出、野党の賛成多数で可決(賛成133反対102)された。
・細川 律夫(民主党ネクスト法務大臣)
菅家さんの話を聴くと、いかにして自白調書が作られていって冤罪を生んでいるのかという事がハッキリ分かりますから、自白偏重が冤罪を生んでいると。
[ナレーション]
衆議院では審議すら始まっておらず今の国会での可視化法案成立は極めて困難な情勢だ。警察や検察は取り調べの全面的な録音・録画に反対の立場を貫いている…。
・土本 武司(元最高検検事・筑波大学名誉教授)
両者が心を打ち解け合う、信頼しあう関係が醸成されて初めて真実が浮かび上がってくる。それを全面可視化は阻害する事になる。そういう環境化におかれて喜び勇んで真実を述べるのは期待できないんじゃないでしょうか?
[ナレーション]
(浅草雷門にて菅家 利和:私と同じような人達を助けてくださいとお願いしました。)昨日の最高検に続き、栃木県警が警察として始めて菅家さんへの謝罪のコメントを発表した。
・石川一郎(栃木県警 本部長)
まことに遺憾であり申し訳ないことと考えております。ご本人に対する謝罪につきましては適時適切に対応してまいりたいと考えております。
・古舘 伊知郎
全く分からないですね。適時・適切じゃなかったからこうなったんじゃないですか?これはもう可視化の流れとか色々ありますが、これは根本にはですね捜査当局への不信というものが渦巻いているわけですよね。これは人生をそっくり奪われたと言っても決して過言ではない。菅家さんに対して警察・検察・裁判所関係の人達が、まずは実際に会って謝罪するってこと、直ぐすべきではないでしょうか?そっからじゃナないと何もはじまらないんじゃないでしょうか?

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警察の取り調べ一部録音・録画、試行1カ月で12件 5都府県警

警察庁は2日、来年から始まる裁判員制度に備えて9月から警視庁や大阪府警など5都府県警で試行している取り調べの一部録音・録画が、1カ月間で計12件行われたと発表した。
同庁によると、実施されたのは、神奈川県警4件、警視庁3件、埼玉、千葉県警各2件、大阪府警1件。罪種は殺人3件、強盗傷害3件、強姦傷害2件など。1回の録音・録画時間は10分以上15分未満が4件、15分以上20分未満が7件、20分以上30分未満が1件だった。
捜査員が供述調書の内容を読み聞かせ、容疑者に調書への署名をもとめている状況を中心に録音・録画したが、事前に録音・録画することを容疑者に告げて断られたケースはなく、容疑者が反省の言葉を述べたり、調書の訂正を申し出たりする場面も記録された。(日本経済新聞 2008.10/1)
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5都府県の12事件で試行 警察の取り調べ録音・録画

警察庁は2日、警視庁、大阪府警と3つの県警で試行している取り調べの録音・録画の実施状況をまとめた。同庁では、「取調官は慣れない作業に緊張した様子だったが冷静に対処していた。容疑者側の対応も冷静で平穏に行われている」としている。
警察庁によると、9月の1カ月間に試行された録音・録画の対象者は12件、12人。警察本部別の内訳は警視庁3件▽埼玉2件▽千葉2件▽神奈川4件▽大阪1件。
罪種はいずれも、裁判員裁判の対象となる凶悪事件で、殺人と強盗致傷がそれぞれ3件、強姦と傷害致死がそれぞれ2件、強盗強姦と現住建造物等放火がそれぞれ1件。
12人の容疑者について、作成された供述調書の内容を読み聞かせ、署名、押印している場面を専用の装置で録音・録画。時間は10分から30分以内だった。
警察庁は「裁判員裁判で供述の任意性を立証するのに有効な手段となることが分かる」としており、今後、全国の警察本部で取調官への技能教育や装置の導入などの準備、検証作業を進め、来年4月の本格実施を目指す。(産経新聞 2008.10/2)
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取調べの可視化の意義と一部録画・録音の問題点

取調べの可視化(取調べの全過程の録画)の本来の意義は、捜査過程を透明化し改革するところにあります。それは、違法・不当な取調べを著しく減少させて取調べの適正化をもたらし、また、取調べの状況を直接に客観化し、自白の任意性立証を容易にする(もしくは、任意性の争いを消滅させる)という効果を持つものです。
しかし、現在検察庁や警察庁が実施しているように、取調べの一部のみを、検察官や警察官の裁量によって録画・録音するだけでは、これらの効果は生じません。かえって、取調べの一部だけでは、捜査側に都合の良い部分だけが録画・録音されかねず、取調べの実態の評価を誤らせる危険があります。
検察官による取調べ と警察官による取調べの最初から最後まで録画・録音する取調べの可視化(取調べの全過程の録画)の実現が、是非とも必要なのです。(日弁連が取り組む可視化の実現)


警察・検察の全面可視化は阻害するとの主張は矛盾に満ちている。もし、取調べの全過程の録画が捜査員との信頼関係を損ねるというのであれば、防犯カメラによる監視体制の撤廃を主張すべきだ。あきらめによるとは思えるが、店舗や外路地(エレベーターも含め)に不快感を感じさせないようにカモフラージュされ設置された防犯カメラを気にして日常の会話や行動を抑制する人はいないだろう。条件が同じなのに防犯カメラを恐れるのは、証拠が残ると困る行動をしている人達で、現在も新宿警察署では自白強要の脅しは日常的なため数十年前の過去の誤った捜査手法ではない。
後味の悪いリアリティーを追求したドラマ「相棒」シリーズで、かつて冤罪被害者と政府がわかっていながら死刑囚にしてしまったため、死刑執行がされず病死待ちという話があった。この冤罪に加担していた自白を強要した刑事、冤罪の疑いを知りつつ判決を下した裁判官、内情を把握した法務大臣も苦悩し政界を引退し出家‥、それぞれが後悔しながら人生を狂わせていたが、現実はドラマより遥かに残酷で良心の欠片は僅かもなかった…。

ちなみに『鳩山邦夫元総務相が、日本郵政の西川善文社長(民間人)退任を求め』ていたことと、『検察が漢検 前理事長親子を逮捕』はターゲットにされた共通点がある。どちらも私物化していたとされているが、無駄な箱物を作り利権に群がることだけを目的としている、国民新党らが反対するのは筋が通るものの、自民党議員と官僚らが引き摺り下ろそうとするとは考えられない。逆鱗に触れたのは双方とも民間経営で培った独自の発想で国民にもメリットを齎しながら黒字経営している点だ。もし、無策で赤字だったなら狙い撃ちされる事は絶対なかった筈だ。鳩山邦夫が勝手に辞任したのにメディアが更迭と騒いだ為に日本テレビの世論調査では辞任当然が25.2%に対して納得いかないが55%で英雄あつかいだった。

【人権だけでなく道徳上も劣る鳩山行動関連記事】
「手紙公表おかしい」=首相が鳩山氏批判

 麻生太郎首相は16日夜、日本郵政の西川善文社長の後継候補リストが同封された手紙を首相から受領したと、鳩山邦夫前総務相が公表したことについて「個人との間に出された手紙や文書が安易に外に出される方がおかしい」と批判した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 鳩山氏更迭に至った経緯の説明が不足しているとの指摘が政府・与党内からも出ていることに関し、首相は「人事や民間会社に関する経緯がどうあったかを説明するというのは聞こえがいいが、内容を全部見せるということが果たして正しいことか」と反論した。(時事通信 2009/6/16)




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