時効廃止法案閣議決定!

民主党の中核とされる小沢一郎は、これまで培った政治手法の全てを尽くして検察と戦い、民主党も党を挙げて支持した筈だった…。しかし、可視化法案は店晒しにしたまま、時効廃止法案はついに閣議決定(3/12)されてしまった。
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官僚の波風を立てず功績が残る千葉景子法務大臣、満面の笑みで答申を受取る


殺人時効の廃止答申、改正法案を今国会提出へ

殺人時効廃止を柱とする法制審議会の答申を受け取る千葉法相(左)=清水健司撮影 法制審議会(法相の諮問機関)は24日、凶悪・重大事件の公訴時効の見直し策を盛り込んだ要綱骨子を千葉法相に答申した。
人を死亡させた罪のうち、殺人は時効を廃止し、それ以外は時効期間を2倍に延長することなどが柱だ。答申を受け、法務省は3月にも刑事訴訟法改正案を国会に提出、今国会中の成立を目指す。
要綱骨子は、施行前に発生し時効が未成立の事件にも、見直し策を適用するとした。同改正案の施行日について、法務省は「公布の日」とする予定だ。通常国会の会期は6月16日までのため、同改正案が今国会で成立すれば、同月中に施行される見通し。1995年に発生し、今年7月末に時効を迎える東京・八王子のスーパーで女子高校生ら3人が射殺された事件も、時効がなくなり、捜査が継続される可能性が高い。
見直し策を具体的な罪名ごとに見ると、最高刑が死刑の殺人や強盗殺人(現行の時効期間は25年)は時効を廃止し、最高刑が無期懲役の強制わいせつ致死や強姦(ごうかん)致死は現行15年の時効期間を30年に延長する。そのほか、傷害致死や危険運転致死は現行10年を20年に、自動車運転過失致死や業務上過失致死は現行5年を10年にそれぞれ延ばすとした。殺人未遂は人を死亡させた罪ではないため、見直しの対象にならない。
時効見直しの検討は、犯罪被害者やその家族の要望に応えたもので、千葉法相は昨年10月、法制審に諮問した。
また、24日の法制審では、法相が、企業統治のあり方を検討するため、会社法制の見直しを諮問した。(2010.2/24 読売新聞)
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公訴時効:法制審部会「殺人時効廃止」 遺族「やっとここまで」
◇死亡ひき逃げ「無念に差ない」
法制審議会の刑事法部会で8日、殺人の公訴時効を廃止する案が決定されたことで、「時効見直し」が今国会に委ねられる公算が大きくなった。過去に発生し時効がまだ完成していない「時効未完成事件」にも適用する今回の案に対し、迫り来る時効の壁に疑問の声を上げてきた殺人事件の被害者遺族は喜びの声を上げた。一方、「10年に延長」とされた死亡ひき逃げ事件の遺族からは「殺人との時効の差に納得できない」と不満の声も聞かれた。
「殺人事件被害者遺族の会」(宙(そら)の会)代表幹事で、上智大生殺害事件(96年9月)で次女を失った小林賢二さん(63)は、事件発生から丸12年を迎えた08年9月9日、「凶悪事件の時効撤廃」を訴え、他の未解決事件の遺族に連携を呼び掛けた。09年2月、世田谷一家殺害事件の遺族らと、時効撤廃・停止を求めて宙の会を結成。22事件の遺族が入会し、集会や署名活動などで国民に訴えてきた。
小林さんは「民主党政権に代わり不安だったが、遺族が望む案ができたことに感謝している。時効が迫っている遺族もいる。早期に法改正し実施してほしい」と話した。
「全国犯罪被害者の会」(あすの会)幹事で、千葉市の都立高校教諭強盗殺人事件(97年2月)で夫を失った内村和代さん(70)は「今日は夫の13回目の命日。やっとここまでたどり着いた」と喜んだ。「時効見直しは、10年間の会の活動で被害者の気持ちを理解してくれる人が増えたからだと思う。次は国会議員に直接訴えたい」と言う。
一方、「全国交通事故遺族の会」の中村豊さん(63)は昨年11月、法制審の部会で「ひき逃げの時効撤廃」を訴えた。自動車運転過失致死の時効が5年から10年へ延長されたが、「思いが反映されていない」と残念がる。
中村さんの母きんさん(当時81歳)は99年9月、千葉市中央区の自宅前路上で、3台の車に次々はねられ死亡した。最初にはねた車は逃走したまま、5年の時効が成立。「逃げる行為は故意。殺人との時効の差を見直してもらいたい」と話している。

◇札幌・信金職員殺人事件遺族、一日も早く撤廃を
09年2月の宙の会結成に加わり活動を続けてきた札幌市西区の同会幹事、生井澄子さん(73)は8日、「今、この瞬間も時効が進行している事件がある。一日も早く、公訴時効が撤廃されることを望みます」と話した。
信用金庫職員だった生井さんの長女宙恵(みちえ)さん(当時24歳)は90年12月、自宅近くの民家の軒下で他殺体で見つかった。高校の後輩の男が殺人容疑で指名手配されたが、見つからぬまま05年12月に殺人罪の公訴時効を迎えた。
「せめて民事裁判で責任を追及したい」と損害賠償を求めて所在不明の男を提訴。札幌地裁は08年3月、男に約7500万円の支払いを命じた。
「娘を助けられなかった」という罪の意識は、消えることなく生井さんを苦しめている。しかし、宙の会の活動の成果で公訴時効の撤廃・停止が実現すれば「何万分の1か分かりませんが、娘は私を許してくれると思います」。
【水戸健一】 (2010.2/9 毎日新聞北海道朝刊)
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来週にも法案閣議決定 与党から異論なし

法務省は3日、殺人罪の公訴時効廃止などを盛り込んだ刑事訴訟法改正案を来週にも閣議決定する方針を明らかにした。同日、与党議員が集まる政策会議で法案の概要を説明。大きな異論はなく、法案提出の条件が整ったと判断した。(2010.3/3 毎日新聞)






国会に法案提出の方針
殺人罪の時効廃止へ

遺族“逃げ切り”許さない
「時効廃止」法案提出へ

スーパーJチャンネル(2010.2/24)
・松尾由美子
改正案を今の国会に提出する予定です

・高木 孜札/幌西署所長(2005年当事)
「残念ながら時効の壁に阻まれてしまいまして…」

〔ナレーション〕
その時効の壁が崩れるのか?今日法務大臣に出された答申。殺人罪の事項を法改正直後に廃止する画期的なものだった‥。
信金職員殺人事件(殺害された生井 宙恵)容疑者の男は全国に、指名手配されたものの逮捕される事はなかった‥。
・高木 孜札/幌西署所長(2005年当事)
「残念ながら時効の壁に阻まれてしまいまして…」
「あの‥残念無念でございます」
・生井 澄子/宙恵さんの母
容疑者が『生きてるんだな』と思って…悔しかったですよね(仏壇に手を合わせる映像)
〔ナレーション〕
宙恵さんの事件の場合、容疑者が特定されていただけに、時効を受入れる事が出来なかったという‥。
・生井 澄子/宙恵さんの母
(犯人が)何も罪を罰せられないで、そのまま人生を生きていくということは、私たち残された者は、本当に…許す事ができない…という そういう気持ちがあって『時効』というものに今度、目が向いて…時効は必要ないんじゃないかなというふうに考えてきたんです。
〔ナレーション〕
生井さんは、未解決事件の遺族が中心となって結成した、『宙の会』に参加、時効の撤廃・停止を求める活動をはじめた。
・生井 澄子/宙恵さんの母(去年2月)
『宙の会』の『宙』は、私の亡くなった娘の…名前の一字ですので、なにか娘が…「頑張りなさい」と、言っているような気がして。
〔ナレーション〕
時効の見直しを検討してきた法制審議会はさきほど(法務省午後5時すぎ)、殺人罪の時効の廃止と、それ以外の罪の時効までの期間を2倍に延長する事などを盛り込んだ答申を、千葉法務大臣に提出した。
・瀬川 圭介/社会部記者(法務省前)
今日の答申では、殺人罪等の時効の撤廃が犯罪などの抑止効果を高めるというメリットがある一方で、未解決事件の捜査に、人や費用がかかり続けるというデメリットもあります。今後は捜査のありかたを、どう変えていくべきかを含めた議論が行われることになります。
・メリット 犯罪抑止効果が高い
・デメリット 捜査解決への費用が増す

〔ナレーション〕
時効廃止を含む刑事訴訟法改正案は、今国会に提出され成立する見通しだ。成立すれば1週間程度で思考されこの時点で、時効を迎えていない未解決事件に適用される。
・刑事訴訟法改正案
施行時点で時効を迎えていない、未解決事件に適用される

駅のホームで、大学生が殴られて死亡した池袋駅構内大学生殺人事件、東京葛飾区で女子大生が殺害され放火された事件。世田谷一家殺害事件等の時効が廃止される可能性が出てきた。中でも7月に時効を迎える八王子スーパー強盗殺人事件の遺族や関係者にとっては、今国会での成立がタイムリミットとなる!
・池袋駅の構内大学生殺人事件 時効来年4月
・女子大生放火殺人事件 時効来年9月
・世田谷一家殺害事件 時効2025年12月
・八王子スーパー強盗殺人事件 時効7月

だが宙恵さんのように、既に時効を迎えた事件に時効廃止は適用されない‥
時効を迎えた事件は適用外

・生井 澄子/宙恵さんの母(去年2月)
時効撤廃の仲間に入りたい気持ちはあるんです。でもそこまでは、無理は言わないで もう…自分には「仕方ないから」という気持ちで…「我慢しましょう」っていう気持ちなんですけれども…
〔ナレーション〕
愛娘の命を奪われてから今年で20年、(仏壇に手を合わせる生井:新しいお花を飾りましたよ~)
・生井 澄子/宙恵さんの母
やっぱり私達に残された者の気持ちというのは、本当にこのままでは、犯人が捕まらないままでは全然…気持ちがおさまりませんので何とか犯人を捕まえられるようにとことん一生かかっても捕まえられるようにしていただきたいと思っています。一日も早く、結論を出していただいて、それで私の気持ちも…娘に対しての気持ちも…若干 救われるような気がして…

・坪井直樹
えぇ改正案の骨子がこちらです。
時効の在り方の骨子案
・強盗殺人・殺人 25年廃止
・強制わいせつ等致死 15年30年
・傷害致死 10年20年
・業務上過失致死 5年10年
大谷さん、どうご覧になりますか?
・大谷昭宏/ジャーナリスト
一番画期的なのは、やっばりこの25年が廃止になるわけですよ。日本の刑事司法130年の中ではじめてのことなんですね。多くの被害者のご遺族の方とずっと関わりあって来た私としては、本当に諸手を揚げてですね、よくぞここで廃止してくれると‥。特に今、時効に向かって進行中の事件が法案が成立すれば、もうその時点から時効廃止となってくと。これ大きいと思うんですね。(坪井:えぇ)ただ、物事には必ず両面があって、例えば膨大な捜査資料を未来永劫ずっと保管していくのか?膨大な捜査員をずっと投入して往くのかと?だいたい解決している事件の94%ってのは、3年以内に解決しているわけですね。
そうした中で一番大きいのは、例えば50年経ってですね、「50年前坪井さん、貴方何してましたか?」と、「アナタのDNAがこの事件で一致しました」と!、「さぁアリバイ証明してみなさい」と言われても、人間の記憶はこれまず証明のしようもないし、「じゃあ誰か関係者探してこい」と言ったって無理だと思うんですね。
・坪井直樹
そうなるとこの冤罪の危険性が出てくると‥(大谷:そうですね。)
・大谷昭宏/ジャーナリスト
民主党はこういった法案通す一方で、これ何故マニフェストに書いてある可視化法案をずっと店晒しにしているのかと!?多くの国民が冤罪とか誤認逮捕で泣いている時に、そういう事をキチントしないで、片っ方国民受けのいい事だけしてるというとこが、私はちょっと問題があるんじゃないかと、いう気がする。
やっぱり2つをキチット通していくという姿勢をとって欲しいと思うんですね。



検察トップ
足利事件に発言及

NEWS23(2010.2/17)
・樋渡 利秋検事総長
このような事を2度と起こしてはならないという深い反省に立って、最高検は足利事件の捜査・公判の問題と対応を検討しています
・岡山 裕子
今日行われた全国の高等検察庁などのトップが集まる集まる会議(検察長官会同)で、検察トップの樋渡検事総長が足利事件について、初めて公の場で発言しました。その上で「当事のDNA型の鑑定について検察としての理解や検討が十分ではなく、自白が真実でない事を見抜くことができなかった」「今後は油断と先入観を排除しあらゆる証拠を徹底的に吟味しなければならない」と述べました。去年の9月に菅家さんが釈放されてから、足利事件について検事総長が公に発言するのはこれが初めてです。〈終〉
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国民の“命”を真に守りたいのなら優先順位は明らかだ!
テレビ報道で検察トップ発言をNHKを除いて報じたのはTBSの総力報道!THE NEWS・NEWS23だけだったが、NHKによると樋渡検事総長の前に千葉景子法相「刑が確定し、長期間服役していた方の再審が開始され、捜査、公判の在り方が深刻に問われる事例が発生した」と足利事件について触れ「真摯に受け止め、適正な捜査の徹底に努めてほしい」と訓示しており、次に発言する樋渡利秋(官僚)が足利事件に触れざるを得ない状況を作り出していたからで、心に無い建前に過ぎないことが、検察官の数々の行動に、変化が無いことで証明されている。
新党大地の鈴木宗男議員が1月29日に『検察庁の裏金を質す質問主意書』を出していたが、それに対して検察よりの政府答弁書が明らかとなり検察庁の調査活動費は適正に執行され調査の必要はナシと1月末に閣議決定してしまっていた。
しかし、同日(2/17)裏金調査に検察等の聖域なしと原口大臣が指示、テレビでは「原口大臣の発言は波紋を広げそうです」と報じられていたが、その後一切報じられない為、検察擁護の平野博文官房長官らに、うやむやにされた可能性もある。

一貫してフジサンケイグループと検察擁護の先頭を突っ走っていた日本テレビは、時効の廃止改正(権限強化)には言及。辛坊治朗が(2/25)ズームイン!!SUPERの新聞解説で「私はそんなに問題は無いと思います。早急に結論を出すべき」と強調、但し同局で検察の狂言(郵便不正事件)は一切触れる事はなかった‥。

時効の廃止法案が通っても被害者遺族の憎悪は絶対に満たされる事はない!
それは、犯人が捕まったら理由と厳罰を!理由と判決が出ても「謝罪し悔いながら死刑になって欲しい」とし、死刑になっても「○○は決してかえってこない!」と怒りをメディアにぶちまけ悲劇に浸る人生を送っている人々を見れば明らかだ‥。
小沢幹事長は検察を「形式的なミスは、今までのほとんどのケースで修正、訂正で許されてきた。にもかかわらず今回の場合はなぜか、最初から逮捕、強制捜査の経過をたどっている」「これがまかり通るなら、日本の民主主義は暗澹たるものに将来はなってしまう」と憂慮していた筈だったが、進行中の時効についてまで適用することを政府が正当化。さかのぼって適用が許される国、つまり“逃得の根絶”を口実に憲法(過去)を全て否定し国家の暴走を止める足枷は一切なくなった。
一方で可視化法案の成立は、検察ら権力が納得する結論を強要されて、人生を狂わせられる人々が減少する可能性は確実に上がるし、消極的にならざるをえない数兆円規模の支出と言われるB型肝炎訴訟と異なり、可視化に伴う公共事業(各警察署や検察内の取調室の増改築)は、自公政権の単独入札や談合による天下り受け皿作りと決別した悪しき公共事業と明確に決別、監視カメラ開発の活性化で日本技術底上と経済活性化にも貢献できる!しかし、一時は『捜査や報道に矛先を向ける政権与党』と批判されつつも司法改革に積極的に取り組んでいたように思えたが、現在主流である筈の小沢一郎の取り巻きから出ていた全面可視化の早期法制化を促す声は急速に萎み、中井洽国家公安委員長の下で、全面可視化の研究会で2年近く議論(そこまで持つのか鳩山政権!?)した上で、司法取引やおとり捜査等新たな捜査手法とセット導入が警察の条件となるようだ。

これまで十年以上にわたり自民党に期待していた(安倍政権下で年金記録紛失を知りながら総理が放置を発覚しても防衛省格上げの功績から改革を期待)が、去年の衆院選は検察と戦う小沢代表を支えた鳩山幹事長と、メディアの集中砲火にも屈せず小沢代表とのツーショットのポスターを貼り続けたくしぶち万里に期待して自民党の伊藤公介ではなく民主党に投票した。テレビ報道が世論を煽る批判の矛盾は明らかだが、国会中継を全てチェックした上で最近の報道内容から判断すると、どうやら小沢幹事長の不起訴を転機(条件)に「国民にとって真の意味での正義実現」は打切られ、司法の権限拡大のみに特化する不安が濃厚となったが、閣僚で唯一野党時代の姿勢を貫いているように見える原口総務相・枝野行政刷新相、そして初めて公安改革に取り組んでいる中井国家公安委員長には実行動ある成果を期待したい。(ブレなく筋が通る主張といった意味では福島大臣・亀井大臣も鳩山内閣で両翼を支え、単独政権で暴走を抑制する要といえる)






【関連 足利事件の反省は猿真似】
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最も大衆受けしている報道ステーションで古舘 伊知郎は、かつて足利事件について(2009.6/4)「私達が働いているマスコミも大いに反省しなければいけない。」「これが正しいんだと思ってしまったところがある」と今後に活かす口ぶりで、法廷でテープの公開がされた当日(2010.1/21)も、「警察・検察の対応をハッキリこういう事だったと見せたいという思いがあるのに、それ以上に辛さが出てきた時にはおかしくなりますよねぇ」「いや~自分の声を聞かされるわけですからね。嘘の自白をしている時の‥。」と同調していたが、小沢一郎が不起訴になった2010.2/4ですら、日テレ・フジテレビと足並みを揃え反省なき批判に徹した。
一方2/4の不起訴で一転、捜査手法に不信感を示したのは総力報道!THE NEWSだった。翌日も4人をピックアップし一方に偏らない様々な見解を次々紹介し、反省に立った中立な報道をしていた。民放の看板番組で検察の狂言(郵便不正事件)を取上げたのもTBSの「総力報道!THE NEWS」「NEWS23」だけだった。
強盗殺人事件の被告に無罪判決 大分地裁

大分県旧清川村(現・豊後大野市清川町)で2005年3月、無職山口範子さん(当時61)の遺体が見つかった事件で、強盗殺人と窃盗、住居侵入の罪に問われた無職伊東順一被告(58)に対する判決公判が23日、大分地裁であり、宮本孝文裁判長は「犯人だと認定するには合理的な疑いが残る」として無罪求刑無期懲役を言い渡した。伊東被告は同日、釈放された。
伊東被告は捜査段階で容疑を認めたものの、公判では一貫して無罪を主張。伊東被告と犯行を直接結びつける物的証拠はなく、自白したとされる供述調書の証拠能力が最大の争点となった。
判決は自白について「任意性には欠けないものの、内容に不自然ないし不合理な部分があり、信用性に疑問が残る」と指摘。「被告が犯人ではないかと疑わせる事実がいくつか存在するが、不確かな事実を総合したからといって被告の犯人性や事件の発生をただちには推認できない」とした。
事件は05年3月19日に発覚。自宅裏庭で山口さんが殴られた状態で死亡しているのが見つかり、乗用車が奪われていた。大分県警は07年2月、山口さんと顔見知りで別の窃盗罪で服役中だった伊東被告を強盗殺人容疑で逮捕。当初は容疑を否認していたが数日後に犯行を認めたという。
大分地検は、伊東被告が05年3月8日に山口さん方に侵入して現金13万円を盗み、同14日に山口さんの頭をコンクリート塊で何度も殴り、ビニールひもで首を絞めるなどして殺害、山口さんが所有する乗用車や商品券を奪ったとして起訴。公判は08年9月8日の初公判からこの日まで計38回を数えた。
公判で検察側は、自白調書について「内容は証拠から認められる事件の概要に一致する」とし、凶器のヒモの結び方に「犯人しか知り得ない秘密の暴露がある」としていた。
弁護側は自白調書について「取り調べの際に死刑の可能性を示され、罪を認めるよう誘導された」と任意性や信用性を否定。「被告と事件を結ぶ直接証拠は存在しない」と反論していた。
大分地検の丸山毅次席検事は「意外な判決に驚いている判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい」との談話を発表した。(2010.2/23 朝日新聞)
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大分の強殺事件、無罪判決に検察側控訴
大分県旧清川村(現・豊後大野市清川町)で2005年3月に起きた強盗殺人事件で、強盗殺人などの罪に問われた伊東順一被告(58)について、大分地検は8日、無罪(求刑無期懲役)を言い渡した2月23日の大分地裁判決を不服として、福岡高裁に控訴した。控訴審では新たな証拠や証人の請求も検討するという丸山毅次席検事は「判決は到底納得できるような内容ではなく、控訴して是正しなければ正義に反するとの談話を出した。(2010.3/8 朝日新聞)


次々と検察の主張 否定
揺らぐ検察の構図

総力報道!THE NEWS(2010.2/24)
・竹内 明
実態のない障害者団体に郵便料金の割引を受ける為の、嘘の証明を発行した罪に問われている厚生労働省の局長の裁判です。
・小林麻耶
一貫して全面否認を続けている元局長に加え、検察側の複数の証人からも、調書の内容を覆す証言が相次いで飛び出し、検察が描いた事件の構図が大きく揺らいでいます。

〔ナレーション〕
厚生労働省の局長村木厚子被告。起訴状によりますと障害保険福祉部の企画課長だった2004年、実体の無い障害者団体『凛の会』が、郵便割引を受ける為の嘘の証明書を、部下の上村勉被告に指示してつくらせた虚偽誘引公文書作成等の罪に問われています。ところが…、
・村木厚子被告(54)保釈直後の会見(去年11月)
「私が嘘をついていない事は、まぁ私が一番良く知っている。」「どうしてそういう罪で起訴されたのか全く解りません。」
〔ナレーション〕
大阪地検特捜部が描いた構図はこうです。会長倉沢邦夫が民主党の石井一参院議員に口添えを依頼、石井氏から厚労省の当事の部長に証明書を発行するように要請があり、この部長から決裁権のある課長の村木(厚子)被告、係長だった上村勉被告へと指示が下りていったとしています。
先月始まった裁判では、検察側の証人として出廷した関係者が、次々と検察側の主張を否定する証言をはじめたのです。

木村被告に「指示」したとされる部長は-
部長
検察の主張は『壮大な虚構』ではないかと思いはじめている
自称障害者団体「凛の会」会員は-
・凛の会会員
供述調書は検事さんの作文でしょ?と言っても、“いいんだよ、サインすれば”と机をたたかれたり圧力を感じた
・村木厚子被告(54)初公判後の会見(先月27日)
「何の為に団体やお金もうけのお手伝いをしなきゃいけないのか、検察側の主張を聞いても全くわからなかった」
〔ナレーション〕
そして今日、村木被告から証明書偽造を指示された共犯とされる厚労省係長の上村被告も法廷に。上村被告は「当事、予算の仕事で頭がいっぱいだった。証明書は雑事の1つと思い、誰にも相談せずに“やっちゃえ”という感じで、自分が勝手に決めて実行した。村木被告とは会話をしたこともない」と涙ながらに証言。供述調書についても「僕の話を全く聴いてくれない。検察官の作文です。」と述べました。検察側の計算が大きく狂いだした今回の事件、検察側は今後取調べを行った検事への証人尋問を行い、捜査段階の供述調書の信用性を主張する方針です。



検察への不満ノート公開
郵便不正事件

NEWS23(2010.2/25)
・岡山 裕子
障害者向けの郵便割引の悪用をめぐる事件で起訴された厚生労働省の元局長村木厚子被告(54)の裁判で、元部下の上村勉被告(40)が、取調べに対する不満を書き残していたノートが法廷で公開されました。
検察側が作成した上村被告の供述調書には『村木被告からの指示があった』と書かれていますが、ノートには『検事はどうしても私と村木をつなげたいらしい』『記憶が無いことをいいように作文されている』などと書かれていました。
上村被告は「不正は自分が勝手に決めて実行した。調書はでっち上げだ」と証言しています。〈終〉


枝野行政刷新相「検察の間違いの疑い濃厚」

枝野幸男行政刷新担当相は13日に神戸市中央区であったトーク集会に出席し、郵便不正事件で虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省元局長、村木厚子被告の公判について、「検察の間違いだろうという疑いが濃厚になっており、そのプロセスにおける手法に問題があることが裁判でも出てきている」などと述べ、検察を批判した。

 一般参加者からの質問に答えた。

枝野氏は、小沢一郎・民主党幹事長の秘書らが逮捕、起訴された事件をはじめとする政治資金規正法違反について「故意の虚偽記載は重大犯罪」と断ったうえで、「ただ、検察の捜査手法には最近、問題があると思っている」と発言。例として村木被告の公判を挙げ、「捜査のあり方を検証し、刑事訴訟法をはじめとして、しっかりと間違いのないような制度にしていかなければならないと思う」と述べた。
村木被告の公判では、証人出廷した厚労省の元上司や部下らが次々と捜査段階の調書を覆し、村木被告の事件への関与を否定。「調書はでっち上げで、検事の作文」などと捜査批判している。【内田幸一】
(2010.3/13 毎日新聞)

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    Excerpt: 時効撤廃法案が閣議決定  6月施行目指す - livedoor ニュース via kwout 鳩山内閣が時効撤廃を閣議決定しましたが、鳩山内閣は支持率が危険水域とされる30%が目前にせまっているため、.. Weblog: PiichanのBlog racked: 2010-03-14 11:08