大震災下の日本人を見た外国人の反応

これまでメディアは日本について“世界の国々は関心が低い”とだけ報じ、常に悪いイメージだけ摺りこまれてきたため、実際はどのように思われているのか分からなかったが、東北関東大震災で他国から見た日本人像(本心)が明らかとなった。
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【オピニオン】日本の”ネバー・ギブアップ”精神=ソニー会長
ハワード・ストリンガー(ソニー会長兼最高経営責任者)

英ウェールズに生まれ、米国籍になり、そしていま日本で働く私は、さまざま国の性格がそれぞれの運命を決することを目の当たりにしてきた。
第二次世界大戦時のイギリスがチャーチル首相の下で強い意志力を発揮したことはよく知られているし、米国の今日の世界における指導的立場は、創造力や独立心に富むことで有名な国民性によるものだろう。
日本の人々はいま大きな試練に直面しているが、きっと確固たる精神力で乗り越えられると私は信じている。まさに「不屈の精神」というフレーズがこの国で使われるように。
英語で「ネバー・ギブアップ(never give up)」を意味するこの言葉は、特に極限の状態に置かれた時に当てはまる。マグニチュード9.0の地震と大津波、それに続く原発危機という相次ぐ困難に見舞われた日本で「不屈の精神」は、いまよく聞かれるフレーズだ。そこには粘り強さ、忍耐力、希望といった思いが込められている。
日本で「不屈の精神」に負けず劣らず重要なのは、共通の目的意識だ。社会は隅々まで強いきずなで結ばれており、自らを守るだけでなく、助け合おうとする強い姿勢がある。海外のメディアは、被災者が救援物資の食べ物や水、ガソリンを受け取るために、落ち着いて忍耐強く列にならぶ姿に驚きの声を上げた。しかし、私にとっては、物資が尽きた時にも、彼らが暴動どころか文句も言わないとしても驚きはない。
震災後の多くの報道は日本の人々が即発揮した沈着冷静さや強い意志、思いやりの心を伝えている。原発で、この先直接知ることもないであろう人々の命を救うために自らを顧みずに努力する勇気ある人たちがいることに世界は畏敬の念を持っている。食べ物を分け合う見ず知らずの他人同士、子供たちを守らなくてはいけないと赤子を抱きしめる父親――。
これらの事例がどんなに勇気づけられ、心暖まるものであったとしても、いまの時点で、地震がもたらした破壊の甚大さは日本の人々にとって耐え難いものだ。村が消滅し、多くの人々が家を失い、避難所での生活を強いられている。医療従事者や器具、食料、水、電気、住まい、暖房、衣服に至るまで、すべてが不足している。日本に救援を送ることは日を追って重要になる。原発危機が深刻化すれば、救援もますます必要になる。特に、何千もの人々が避難しなくてはならなくなり、緊急の治療が必要になる場合にはだ。
世界のどこに住んでいようと、被災地の姿をテレビやコンピューターで見たわれわれは皆、日本のために祈り、義援金を送るべきだろう。この大災害の現実をできるだけ早く終結させ、過去の記憶と呼べるようになるために。
一方で、日本人は自らできるかぎりのことをして大災害に対処している。震災の日、多くのソニー従業員は会社で一晩を過ごした。自宅に歩いて帰るのに6時間かかった人もいる。被災地近くの施設も被害を受けた。
ソニーもほかの多くの企業と同様、停電から交通機関の混乱や資材不足にいたるまで、さまざまな困難に直面している。しかし、ゆっくりとであるが確実に再び軌道に戻りつつある。個人としても企業としても大きなショックから回復しようとしている。
今回の危機の前にも、日本人は経済の低迷と景気後退に耐えてきた。世界第2位だった経済規模も3位になった。一部には、繁栄につきものな無関心のせいで若者が目的意識を失っていると指摘する向きもある。
しかしここ数日、目の当たりにしたのは無関心とは全くちがうものだった。それ故、日本人が持ち前の気骨と断固とした心持ちでこの試練と痛ましい犠牲から以前よりも力強く立ち上がるとわたしは確信している。新たな目的意識とともに。日本の人々はわれわれの支援を必要としているが、われわれも彼らから学ぶべきことは多い。
どこにいようと誰でもいつか試練に立ち向かわなくてはならない時がくる。その時には、ここ1週間の日本人のように行動できると思いたい。品位と寛容の心とともに「不屈の精神」によって。
(2011年 3月 18日 20:06 ウォール・ストリート・ジャーナル)

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日本人の冷静さに「驚嘆」:地震被災者に支援の動きも[社会]

11日に発生した東日本大震災の被災地を中心とした日本人の冷静で秩序ある行動に、多くのベトナム人から「驚嘆する」「敬服する」「学ぶべきだ」などの声が上がっている。一方、長年にわたる日本のベトナムへの援助に感謝し、被災者への支援を呼び掛ける動きも広がり始めた。

15日付VNエクスプレスは、被災地の住民が落ち着きを失わず、忍耐強く肉親を捜し、支援物資の受け取りや乗車などにも整然と列を作り、略奪や暴力行為なども見当たらないことを紹介。「どの国も天災があれば、国際的な同情と援助は受けるが、日本のように敬服され、威信を高める国は珍しい」とのAFP通信の論評を伝えた。
これに対し、読者からは短時間に100件を超えるベトナム語での書き込みがあり、「物資の奪い合いや価格のつり上げが起きていないのは驚き」「日本人の責任感、規律正しさは世界の模範だ」「わが国は日本人の態度から学ぶことが多い」といった意見が多数寄せられた。
また、日本在住のベトナム人からも、「震災発生以来、毎日テレビで事態を見守っているが、割り込みをしたり、取り乱したりといった行為は1度も見られない」との報告が。「第2次大戦後、長い年月がたつのに、日本人がいまだに鋼鉄の心を持ち続けているのは驚異だ」との書き込みもあった。
一方、日本人が非常時にも冷静に対処できる理由を論じる書き込みもあり、「幼少時からの教育」のほか、「武士道との関連」「神道と仏教の融合」などを挙げるものもあった。
このほか、「わが国のコメを満載した援助船を送ってはどうか」「募金活動を始めよう」「わが国もきょうから全ての家庭で、日本人を手本とした教育を始めよう」などとする提案もあった。
これら多くの書き込みが、「日本人ならこの困難を乗り越えることができる」と、早期復興への祈りで結ばれている。

■長年の援助に感謝と募金
2005年に米国南東部が大型ハリケーン「カトリーナ」に見舞われ大きな被害を受けた際には、略奪や襲撃行為が多発し、一部地域では無法地帯化したと報じられた。
昨年1月にカリブ海のハイチで大地震が発生した際も、略奪が横行して治安が著しく悪化し、混乱が拡大したとされる。
ベトナムの人気ニュースサイト「ザンチー」ではこのほど、「親愛なる読者の皆さん! 日本は長年にわたって常に物心両面でわれわれを支援し、特にドイモイ(刷新)以降は経済と技術移転の領域で多大な援助を行ってくれた」との文を掲載し、被災者への募金を始めている。
(ベトナム・インドシナ 2011年3月18日 金曜日)

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ふざけるな! その3 今度は保守派トークショーホストが…米著名人の間で巨大地震について失言相次ぐ

東北巨大地震について米著名人の間で失言が相次いでいるが、今度は保守派のトークショーホストのグレン・ベック(47)と、ラッシュ・リンボー(60)の二人が問題発言をし、非難の矢面に立った。
東北巨大地震を受け、超保守派のトークショーホスト、グレン・ベックが14日、今回の災害は「神様の仕業」だと自身のラジオ番組で発言した。ベックは「神様が地震を起こしたとは言わないが、やってないとは言い切れない!」とし、「神様のやることは神様の勝手だからわからないけど、これだけは言える。ガイア(ギリシア神話の大地の女神)と呼ぶか、イエスと呼ぶかはあなたの勝手だが、これは神様のメッセージだと思うんだ。」と続けた。
これに対し、サンフランシスコ・クロニクル紙は「宗教を曲解している」、そしてタイム誌では「ベックのトーク番組を放送しているFOXは、これをきっかけに彼を解雇すべき。」などと批判した。また女優ウーピー・ゴールドバーグ(55)は、レギュラー出演しているABCのトーク番組で、「もしこの災害が神の仕業だと思うなら、グレンよ、鏡を見ろと言いたい。」とバッシング。
また、同じく超保守派のラジオトークショーホストで、オバマ大統領批判の過激発言でも知られるラッシュ・リンボーも、自身のラジオ番組の中で15日、こんな暴言を吐いた。リスナーが電話で「トヨタの“プリウス”を発明して環境保護しているはずの日本人が、なぜ“母なる地球”の怒りを買って震災を受けたのだろうか?」と問いかける。
すると、リンボーがABCニュースの大震災取材の一場面を紹介。そこでは看板アンカー、ダイアン・ソイヤー氏が被災者の避難所を訪れた際、「被災して避難を強いられているにもかかわらず、ごみが整然とリサイクルされていることに驚く」というもの。
これを受けてリンボーは「日本人は環境を守るために沢山のことをしてきた。プリウスを作り出し、大震災に遭ってもせっせとごみのリサイクルをしてる。それでもガイアの神様になぎ倒され、壊滅させられた。おまけに神は原発もなぎ倒して、放射能を撒き散らかしてる。どれだけの仕打ちを受けてるんだかなあ。あはは。」とせせら笑った。
これを受け、また米メディアが批判で「炎上」中だ。ロサンゼルス・タイムズ紙では「日本のように環境問題で発展した国が、前代未聞の自然災害に遭ったのが可笑しいことだとでも思っているのか?」と怒りの批評。エンターテインメント・ウィークリー誌は「彼の考えはクレージー」とリンボーを批判した上で「非常事態下でも略奪すら起こらない日本では、避難所でもリサイクルだってする。その理由は、震災にも関わらず日本がまだ前を見て復興しようとしているからだ」とカウンターパンチを出した。MSNBCでも「今が震災についてジョークが通じる時だと思っているのか? 彼は痛々しいくらいの馬鹿者だ。信じられない。」と痛烈に批判した。
自然災害は神の仕業」だとする考えはキリスト教の「終末論」に基づいた連想であり、米国民の76%が何らかのキリスト教を信じ、92%が神の存在を信じているという統計をかんがみると、これらの発言を真に受けてしまうリスナーも米国内には多々存在するであろう。しかし「神様」を盾に、震災で辛い思いをしている人たちに向かい、暴言を吐くことが許されると思っている「おごり」は許せず、心から「ふざけるな!」と叫びたい。
リンボー画像及びビデオ=http://www.youtube.com/watch?v=cBskDv4LvwM
(2011年3月17日 19:00 TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)

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中国、日本の秩序や防災対策を称賛 同じ地震大国、連日トップ報道
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放射性物質の除染作業に臨む自衛隊員=15日午後2時24分、福島県二本松市
東日本大震災に、同じく地震に苦しむ中国が高い関心を寄せている。被災状況の報道の一方で、未曾有の震災に直面した日本人の秩序の良さや、防災対策を評価する声が目立っている。
中国でも震災のニュースはトップ記事の扱い。状況の進展をメディア各社がリアルタイムで伝えている。地震発生時、中国では折しも国会に相当する第11回全国人民代表大会(全人代)が開催中だった。通常であれば、この経済イベントで埋め尽くされるはずの中国紙の紙面の多くが、日本の震災報道に費やされた。

冷静な避難民教訓に
報道は、日本の防災対策を評価する内容が目立ち、新京報(電子版)は「日本大地震はわれわれに何を告げたか」と題する記事を掲載。「教師は最後に電気を消してから教室を離れ、避難民は暗闇の中で秩序正しく並び救済物資を受け取る」と日本人が見せる秩序と冷静さを高く評価している。
また、都心の高層ビルが今回の激震に持ちこたえたことなどを挙げ、日本の耐震技術の高さを評価した報道も多かった。被災地の多くで学校が避難所として活躍した例を取り上げ、「校舎など公共建築の耐震機能の強化」(新京報)させる重要性が改めて認識されたようだ。
また、各家庭に備えられた防災袋や学校の防災頭巾、定期的に実施される防災訓練といった日本の日常に溶け込んだ対策の詳細も、多くの中国メディアが紹介している。
中国メディアの北京青年報網は「長期にわたる国民教育の成果と、技術面での地震予防対策の進歩」が日本の優れた防災対策の背景にあるとの上海・復旦大学国際関係学院の郭定平・教授の見解を紹介している。
一方、震災が誘発した日本の原子力発電所の事故も焦点の一つとなった。

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がれきを撤去する自衛隊員=16日午前、岩手県大船渡市
今回の全人代では、政府の中期的な経済指針となる第12次5カ年計画(2011~15年)が採択されたが、この中に原発開発が国家エネルギー戦略の重点の一つとして組み込まれている。原発建設を急ピッチで進める中国にとり、日本の事故は決して「対岸の火事」ではない。
今回の日本の原発事故は、地震に加えて津波が被害を広げたとされるが、「中国で稼働中、もしくは建設中の原発はすべて東部の沿海地区にあり、太平洋の地震帯に近い」(北京青年網)。日本の例を教訓に中国の原発の安全性の再考を訴える報道が少なくなかった。
原発事故で放射能汚染が拡大する恐れも、中国で警戒されている。日本の食品を多く輸入する香港では、原発事故後まもなく、当局が日本からの輸入生鮮品について検査を実施。14日には、日本製の粉ミルクが事故後に汚染することを懸念した市民が、在庫獲得のため商店の前に長蛇の列を作る映像が地元テレビで流れた。

原発事故の影響懸念
影響は食品の安全性だけにとどまらない。成都晩報(電子版)は、日本の震災により中国でデジタルカメラなどデジタル光学機器の価格が高騰する恐れを指摘する。報道によれば、被災地にデジタル光学関連の部品工場が集中しているため、震災の影響で日本からの完成品輸入が滞る見通しだ。半導体など関連部品の輸入への影響も避けられず、「(中国の)製造メーカーは代替品の探索や減産を迫られる恐れがある」という。
評価、賞賛、教訓、懸念-。日本史上まれにみる震災は、中国においても確実に影響を及ぼし始めた。(上海支局)
(2011.3.17 06:58 MSN産経ニュース)

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生死にかかわる時でさえ集団の利益を優先する日本人=中国

中国メディア広州日報は14日、東北地方太平洋沖地震が発生したことについて、「日本人は大地震という生死にかかわる時でさえ、公共秩序を守り、集団の利益を優先している」と評価する記事を掲載した。
■「東日本大震災(2011年3月)」に関する写真を見る
記事は、「人に迷惑をかけない」との言葉は、日本の小学校の道徳で最初に学ぶ言葉だと指摘し、「人を不快にさせない、人に心配をかけない、気をつかわせないなどといったこともすべてが『迷惑をかけない』ことの範ちゅうに入る」と紹介した。
また、日本人は悲しみという感情を安易に表わさず、逆に自分が悲しんだことで他人を心配させたことをわびるのだと紹介、「大地震のなか、家族や友人に不幸が起きた場合でも、大抵の日本人は大声を出して泣いたりせず、思わぬ災難を黙って受け止める。自分が助かったりすると、『ありがとう』ではなく、『ごめんなさい』という人が多い。つまり、感謝よりも他人に迷惑をかけてしまったという気持ちのほうが強いのだ」とコメントした。
たとえ大地震という生死にかかわる時でさえ、日本人は公共秩序を守りぬき、被災者集団の中にあって、誰も集団生活を乱さず、絶対的な服従によって集団の利益を維持するとしたうえで、「みなと同じように力を合わせ、困難を克服し、物事を効率よく行う。日本では奪い合いなどの事件は起こらないと言っても過言ではない」と評価した。(編集担当:畠山栄)
(2011/03/16(水) 10:26 サーチナニュース)

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<東日本大地震>一つになった日本に海外メディアが感嘆

愛媛県松山市に15日、平日にもかかわらず、数百メートルの列ができた。東日本大地震で負傷した患者に緊急輸血が必要だというニュースが報道されてからだ。若者を中心に一日300人を超える献血者が集まり、献血まで1時間以上待たなければならないほどだった。献血された血液はすぐに日本赤十字社を通して被害地域に送られる。
鳥取県も同じだ。鳥取市内のショッピングセンター「イオン」で13日から献血を受け付けている関係者は「これほど多くの献血希望者が集まるのは初めて見た」と驚きを表した。鳥取県によると、献血者の3分の1は献血経験がない人だという。
今年春から福島大学に進学する予定の前嶋さん(男性)は「東北地域の大勢の人たちには力になれないが、少しでも役立とうと生涯初めて献血をしに来た」と話した。社会に冷笑的で個人的だった日本の若者が今回の地震をきっかけに積極的な社会参加型に変化している現場だ。
日本全国に広まっている献血運動は太平洋戦争当時の日本人の姿とも似ている。自発型という点だけが違う。1989年1月に昭和天皇が危篤状態になった時も日本の自衛隊員をはじめ、多くの日本人が自発的に献血した。
戦後最大の国家的危機に直面した日本を救おうと「みんな一つになろう」という運動も広がっている。テレビ朝日は14日夜のニュース番組で、「日本という国は古くから助け合いながら守ってきた国。自分が少し大変でも不平を言わず、今回の災害で大きな被害を受けた人たちのことを考えよう」というメッセージを繰り返し放送した。朝日新聞も15日夕刊1面で、「家も食料も不足している。家族を失った人もいる。日本社会全体が支えなければいけない」と訴えた。
東京と近隣の自治体で部分的な計画停電が実施された15日朝も、道路は車で渋滞したが、接触事故はほとんどなかったという。日本経済新聞は15日、「人不足で交通警察が配置されなかったが、運転手一人ひとりが譲り合いながら秩序を守る姿が目立った」と伝えた。
ボランティアも相次いでいる。同紙は「仙台空港で避難中のある男性(70)は、空港付近の住民30余人が自発的に毎朝持ってくるおにぎりを食べながら『私は人生で最もおいしいおにぎりを食べている』と感激した」と報じた。
こうした日本の姿に海外メディアからは激励と賛嘆が相次いでいる。英紙インディペンデントは13日付1面全体を日章旗を象徴する白と赤で満たし、英語と日本語で「がんばれ日本、がんばれ東北」と激励のメッセージを入れた。
ニューヨークタイムズのコラムニスト、ニコラス・クリストファー氏は神戸大地震当時、東京支局長として現場取材をした経験を振り返りながら、「日本に向けた悲しみ、そして感嘆」というコラムを載せた。クリストファー氏は「今回もっと大きな災難の中でも秩序意識を失わない日本人に驚きと敬意を表する」と賛辞を送った。
(2011.03.16 09:48 中央日報)

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大震災、最悪の状況下でも他人を気遣う日本人のマナーを称賛―米紙

東日本大震災の被災者は14日までに、死者は約1597人、行方不明者は約1481人となり、3000人を超えた。壊滅した宮城県南三陸町では、約9500人と連絡が取れておらず、被害は拡大するとみられる。

■「【写真特集】東日本大震災」写真トピック
このニュースは米国やオーストラリアでも報じられている。米ロサンゼルス・タイムズ紙は、大地震の最悪な状況下でも、日本人は他者を気遣うマナーを持ち合わせていると称賛している。
同紙は、1人の女性が本棚の下敷きになり足首を骨折しながらも、救急救命士に迷惑をかけたことを謝罪し、自らの救助より優先すべきことがあるかを尋ねたというエピソードを報じた。危機のとき、このような礼儀正しい振る舞いは国を共に支え、結びつきを高めると述べている。
また、豪ノーザン・スター紙は、訪日していた豪サザンクロス大学のバーデン・オフォード教授が地震の時の様子を、「地震後の東京は異様な雰囲気で、通りにいる人々はとても静かだった。東京のインフラは災害のために良く準備されており、またこのような苦難の中でも人々は信じられないほどマナーが良く、礼儀正しく助け合っていた」と語ったと伝えている。(編集担当:田島波留・山口幸治)
(2011/03/14(月) 11:01 サーチナニュース)

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震災でも秩序保つ日本人、「人に迷惑かけない」精神=中国報道

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中国でも、11日に発生した東北関東大震災に関連する報道が相次いでいる。甚大な人的被害、原発事故を含む各種施設・設備の損害などの報道に加え、大災害に直面しても人々が秩序を守っていることの紹介も多い。中国新聞社は「落ち着いて秩序を守る日本国民の強靭(きょうじん)さは鮮明」などと論じる記事を配信し、「人に迷惑をかけない」ことを常識とする日本人の特長に注目した。

■災害が起こっても、自主的に秩序を保つ日本人  
記事はまず、地震発生の11日の東京都内の状況に注目。電車が止まったために多くの人が徒歩で帰宅することになったが、「きちんと順序よく歩き、騒ぎはなかった」、「道路は渋滞したが、クラクションを鳴らす自動車はなかった」として、「巨大な無声映画を見ているような感じすらした」と報告した。
バス乗り場でも数百メートルの行列ができたが、「係員の仕事は列の最後尾の場所を教えることぐらい」「『列に並ぶように』などの強制はまったくなかったにもかかわらず、すべての人が行列してバスを待った」と報じた。
被災地の様子は、一般ユーザーによるインターネットへの投稿を紹介。「数百人が集まった避難場所で、スタッフが走り回って毛布や湯、ビスケットを用意した。男性は女性を助けた。(人々が集まる場所で)たばこを吸う人は1人もいなかった。救援物資の配布は3時間で完了したが、ごみひとつ、落ちていなかった」と、人々が秩序を維持し、助け合いながら配布を受けた様子を紹介した。

■「人に迷惑かけない」常識が、身勝手と混乱を防止  
記事は、「人に迷惑をかけない」ことを重んじる日本人の考え方に注目。小学校でも「人に不愉快な思いをさせない」、「人に心配をかけない」、「人をいらいらさせない」などと教育していると紹介した。日本人の自らを律する精神や、「所かまわずたんやつばを吐かない」、「大声で騒がない」、「行列に割り込みをしない」、「ごみを勝手に捨てない」などの特色も「人に迷惑をかけない」の精神が生み出したものと解釈できると論じ、「少数ではあるが『細かいことにこだわらない人』もいる。しかし、周囲の状況を察して、自らを律するようになる」と記した。
震災で家族や親友が命を奪われた場合でも、日本人は大声で泣くことが少なく、静かに運命を受け入れる」、「自分が救出された場合、『ありがとうございました』と言うのではなく『申し訳ありませんでした』と言う人が多い」と紹介し、「他人に迷惑をかけてならないとの精神が強くあらわれるのだ」との見方を示した。

■人々が力を合わせる日本で、「英雄主義」は不要
中国では災害発生時に、「自らの危険をかえりみず、他人を救った」などのエピソードが、しばしば伝えられる。記事は、「日本人はどんなに過酷な状況でも、個人は集団を離れず、集団は個人を保護する。厳しい状況でも、“個人による英雄主義”は必要ない。「皆さんと一緒に」の精神は、力を合わせて困難を克服するだけでなく、社会システムの効率を保つことにつながる」、「どんな事態が生じても、日本では略奪や大パニックが生じないと言っても、大げさではない」と、日本人の協調精神が、社会全体にとっても個人にとっても大いに役立っていると主張した。
写真は福島県で13日に撮影、中国新聞社が「住民は行列して給水を受けた」との見出しで配信した。(編集担当:如月隼人)
(‎‎ 2011/03/14(月) 10:15 サーチナニュース)

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東日本大震災:英米紙、手厚く報道

【ロンドン笠原敏彦】東日本大震災を受け、英日曜紙「インディペンデント・オン・サンデー」は13日、1面に日の丸のデザインとともに、日本語で「がんばれ、日本。がんばれ、東北。」と見出しを掲げた。同紙は1面から7面までを震災報道に割いている。
また米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は12日、「不屈の日本」と題する社説を掲載した。社説は地震大国日本の技術力と「備え」をたたえ、「日本は経済が低迷し、政治家の失態に国民の大部分は当惑しているが間違ってはいけない。日本の産業力は依然として偉大だ」と述べた。
社説は日本が100年以上「建物の耐震化をしてきた」と指摘。「今回の地震で高いビルは持ちこたえたようだ」と分析した。
また米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は11日、阪神大震災当時に東京支局長だったニコラス・クリストフ氏のコラムを掲載。同氏は、阪神大震災時の取材で、崩壊した商店街で略奪がほとんどなかったことを紹介。「我慢」という日本語を引き合いに「日本人の忍耐力や冷静さ、秩序は実に高潔だった」と説明し、「今後、それらが示されるだろう」と期待を寄せた。
(2011年3月14日 毎日新聞東京朝刊)
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震災下でも「文化に根ざす規律」 東京滞在の米学者

(CNN) 略奪行為も、食料を奪い合う住民の姿もみられない。震災下の日本で守られる規律は、地域社会への責任を何より重んじる文化のたまものか――。東京に滞在している米コロンビア大学の日本研究者は、大地震への日本人の対応をこう評価した。
同大ドナルド・キーン日本文化センター所長のグレゴリー・フルーグフェルダー氏は会議のため来日し、11日の地震発生時は東京の国会図書館内にいた。「図書館は閉館を1時間半遅らせた。通常のスケジュールが変更されるのは非常に珍しいことで、災害の規模の大きさがうかがえた」と振り返る。
深夜になって地下鉄が運転を再開した時、きちんと列を作って待つ人々の姿に感銘を受けたという。「普段から社会的秩序と規律が守られているため、日本人は習慣通りの行動を容易に続けられるのだろう」と、フルーグフェルダー氏は話す。日本文化の根底にある共同体意識は、災害のストレス下で平時よりさらに強く働いているというのが、同氏の見方だ。「looting(略奪)という行為は日本では発生しない。われわれがこの言葉から受けるのと同じ意味を持つ日本語の単語が存在するかどうかも疑わしい」という。
米ボストン大学で日本文化を研究する人類学者のメリー・ホワイト教授は、「米国社会で略奪が起きたり秩序が乱れたりするのはなぜかを考える必要がある」と話す。同教授によれば、背景にあるのは社会的疎外や階級格差の問題。「日本にも疎外や格差はある程度存在するが、暴力に訴えたり、他人の所有物を奪ったりすることは文化的にとにかく受け入れられないのだ」と、同教授は分析する。
フルーグフェルダー氏によれば、米国人は個人主義に基づいて行動する。自分の利益を守るために全力を尽くし、他人も皆そうするという共通認識の下に、「見えざる手」ともいうべき秩序が生まれる。「日本人の場合は違う。秩序は集団や地域社会から、個々の要求を均等化するものとして発生する」と、同氏は語る。こうした傾向は大地震からの復興に役立つかとの問いに、同氏は「ひと言でいえば、そうだ」と答えた。
(2011.03.14 CNN Japan)

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タス通信の東京支局長「人間の連帯」を称賛

ロシアの独立系紙ノーバヤ・ガゼータ(電子版)は13日までに、東日本大震災の甚大な被害にもかかわらず日本人が社会的秩序を失わず、互いに助け合う姿を「日本には最も困難な試練に立ち向かうことを可能にする『人間の連帯』が今も存在している」と称賛するゴロブニン・タス通信東京支局長の記事を掲載した。
ゴロブニン支局長は、震災を「第2次大戦直後の困難にも匹敵する」大災害だとしつつ、「重要なのは、ほかの国ならこうした状況下で簡単に起こり得る混乱や暴力、略奪などの報道がいまだに一件もないことだ」と指摘。
震災当日の11日、公共交通が止まってサラリーマンが帰宅の足を奪われた東京でも「人々は互いに助け合っていた。レストランや商店はペットボトル入りの飲料水を無料で提供し、トイレを開放した」と驚きをもって伝えた。
(スポーツニッポン - ‎2011年3月13日‎)

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