笑みがこぼれるピンハネバブル

被災地でがれきの除去をする多くのボランティアと被災者達。二次・三次被害(風評被害)で客の途絶えた旅館が被災者受入れ、連休も被災者のために休まず働く建築現場…。震災直後連日報じられていた美談のメッキは剥がれた。
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いまだに無償で作業する人々がいる一方で、被災者側だけ高額支給で瓦礫除去。旅館の宿泊費は全額政府が負担、急ごしらえで仮設住宅の手抜き発覚。
美談として扱われながら「十数兆円」規模といわれる震災復興予算を独占する業者も数多い…。5/9の報道ステーションでは原発作業が日当3万円と報じられたが、メディアらにコネ(阪神大震災で実際に瓦礫除去作業をした人の話では、当時読売でバイトしていて、日当3万円だったが人手が足りなく新聞販売員も総動員され、知り合いも呼んで皆かなり稼いだが、公の求人広告には載らなかったという)が無ければ末端が正当な労働対価を受け取る事は無い。




東電支払1日10万円、現場では8000円 原発作業員のすさまじいピンハネ実態

東京電力の福島第1原発などで働く作業員の日給は、何重にも「ピンハネ」されていた。東電が支払っている日給は1人当たり10万円程のケースが多いが、それが下請け、孫請けに5次、6次とピンハネされ、少ない人だと8000円という30代男性もいた。
日弁連は2011年8月4日に都内で「原発労働問題シンポジウム」を開き、日当の実態を公開した。実際に原発で働く作業員もシンポジウムに出席し、その実態を説明した。

何層もの下請け会社が関与
原発事故が起きた現場は放射線量が多いなど非常に危険が伴うため、それに見合った日当が出るのが当然だ。ネットでは原発事故が起きた当初は、「日当20万円の募集が出た」などと騒ぎになった。
日弁連によると東電の支払いは1日10万円が多いが、何層もの下請け会社が関与して、その段階ごとに手数料が引かれていく。最終的に1万円から1万数千円になるという。ある30代の男性は8000円、別の男性の日当は1万5000円だった、
なぜ10万円の日当が8000円になってしまうのだろうか。東京電力広報によると、
「1人当たりに用意する日当の金額は公表できませんし、また、作業員が受け取る金額については、下請け会社と作業員の契約のためこちらではわかりません」
ということだった。

東電や国に対して改善を求める
日弁連の貧困対策本部委員で、今回のシンポジウムの委員である三浦直子弁護士によると、作業員に日当が支払われるまでのプロセスは、まず東電が子会社に渡し、その子会社が下請けの会社に作業を依頼。さらに下請けが孫請けに作業を依頼し、それが4次、5次と続き、7次請けまでいる場合もあるという。下請けがそれぞれ手数料をピンハネするため作業員に渡す日当は減っていく。一般の派遣会社では考えられない構造で、これが危険な現場ならではの特殊な形になっているという。
下請け、孫請けは地元の会社が多く、地域のためにお互いが支え合う、こうした構図が出来ている面もあるのだという。
「作業員の中には別の会社で正社員を続けていたが、手取りが少ないので原発を選んだ30代の男性もいる。しかし、危険度を考えると今の日給では少なすぎる。私達はこうした実態を正常化するように、東電に対してはもちろん、国に対してもきちんと声を上げていかなければならない」
と三浦弁護士は話していた。
(2011/8/ 5 19:37 J-CASTニュース)

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原発作業で9万2000円ピンハネも…

東京電力福島第1原発などで働く作業員の労働条件などについて話し合う日弁連のシンポジウムが4日、都内であり、聞き取り調査をした弁護士が「東電が作業員に払った日当約10万円が何層もの下請け会社の介在で手数料が引かれ、作業員が受け取るときには8000円になった例があった」と報告した。
6月に福島県いわき市で調査した渡辺達生弁護士によると、下請けの地元業者が「東電からは日当で1人10万円を切るぐらいの金額が出ている」と証言。この業者の場合、15%程度の手数料を取っており、作業員の手取りは最終的に1万~1万数千円になり、若い人の場合は8000円になることもあった。
作業員の相談に当たってきた同市の市議は「多くの労働者が中間搾取されている」と話し、待遇改善を訴えた。
また第1原発で4月に4日間、放射性物質で汚染された水をためる施設で働き、計16ミリシーベルト被ばくしたという男性(56)も参加。「安全と信じてきたが、何て危険だったのか」と話した。
男性は下請け会社の下で働き、日当は1万8000円だったが、個人事業主の「一人親方」として扱われ、社会保険に入れてもらえなかった。「なぜ、こんなに少ないのか。もう少し払ってほしい」と求めた。(共同)
(2011年8月4日21時54分 日刊スポーツ)

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下請け原発作業員に“中間搾取” 日当、10万円が8千円に
福島第1原発で働く作業員の労働条件について話し合う日弁連シンポジウムが4日、東京都内であり、調査した弁護士が「東電が作業員に払った日当10万円が何層もの下請け会社の介在で手数料が引かれ、作業員が受け取るときには8千円になった例があった」と報告した。
6月に調査した渡辺弁護士によると、下請けの地元業者が「日当は1人約10万円が出ている」と証言。この業者の場合、15%の手数料を取り、作業員の手取りは最終的に1万~1万数千円になり、若い人は8千円になることも。
いわき市の市議は「多くの労働者が中間搾取されている」と話し、待遇改善を訴えた。
(2011/08/04 21:46 【共同通信】 47NEWS)










原発作業員 月収100万円超で親には月50万円を仕送りする

菅直人首相が原発対応拠点のJヴィレッジを激励に訪れたその日も、彼は現場で働いていた。その作業服の背中には、「菅直人1回現場に来てみろよ」とある。震災から4か月以上経ち、いま明かされる「フクシマ50」の素顔。原発でともに作業するフリーライター・鈴木智彦氏の、刮目レポートである。
 * * *
「フクシマ50」の若いひとりを、佐藤としておこう。彼は3号機が水素爆発した直後、「東京電力福島第一原発」(以下1F)への“召集令状”を受け取り、地獄絵図の中に降り立った協力会社幹部だ。
ある夕方、午後6時、佐藤はすっかりできあがっていた。1Fの原発作業員は朝が早い。一般的なサラリーマンが帰宅し始める頃は、とっくにできあがっている。
酔いが回った彼は「今月はなんだかんだで、親に50万も仕送りしちゃった」と、自慢げな声で、ポーズだけの愚痴をこぼした。話したそうなタイミングに見えたので慎重に流れを読んで質問を重ねた。
「じゃあ、ほとんど給料ないんでしょ?」
「まだまだいけます。あと倍はオッケーです」
それから換算して、彼の月給は100万円超えだと推測し、ウラをとった。などと書くとご大層だが、それは簡単な作業だった。佐藤が次のスナックで、財布に入っていた給与明細を見せてくれたのである。
「うそー、マジ?」
名古屋からいわき湯本に流れ着いたホステスは、金額をみて目の色を変えた。
「結婚しよう」
「いいよ。式はどこで挙げる?」
「ハワイにしようぜ!」
「ほんと、マジ?」
「でもいわきの、ね」
いわきのハワイとは、観光の目玉だった『スパリゾート・ハワイアン』のことだ。映画『フラガール』の舞台ともなったここは、壊滅的な被害を受け、急ピッチで新しいビルを建設中である。
フクシマ50とホステスが、ともに本気だったとしても、二人の夢が叶うのは物理的に最速で今年の秋だ。もちろん、まだまだ1Fは終息しない。新郎の休みが取れないので、夢の実現はさらに先となるはずだ。
それでも佐藤は十分に満足だろう。
「おじいちゃんとおばあちゃんが、近所に『うちの孫はフクシマ50だ』って自慢してるんだって聞いて、俺、すっごく嬉しくて」
佐藤は世間が放射能におびえる現在、幸せの絶頂にある。なんとも皮肉な話である。
※週刊ポスト2011年8月12日号
(2011.08.04 16:00 NEWSポストセブン)

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原発対応で1日4万2000円=自衛隊員の手当増額へ

政府は16日、東日本大震災で被災地に派遣された自衛隊員の手当を増額する方針を決めた。福島第1原発の原子炉建屋への放水作業に当たった隊員には、1日4万2000円を支給する。イラク復興支援活動で派遣された隊員の手当同2万4000円を上回り、自衛隊の手当としては最高額となる。近く防衛省職員給与法施行令を改正し、震災が起きた3月11日にさかのぼって支給する。
現在の自衛隊員の災害派遣等手当は、1日1620円で、特に危険と認められる任務については同3240円となっている。防衛省は、原子力災害対応という危険性が高い任務であることから、さらに引き上げる必要があると判断した。同原発から半径10キロ圏内で作業した隊員にも、1日2万1000円支給する方向で調整している。被災地で遺体の収容や搬送に当たった隊員の手当も増額する方針。
(2011/05/16-18:40 時事ドットコム

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自衛隊派遣手当引き上げ…原発は1日4万2千円

政府は、東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故で災害派遣活動に携わる自衛隊員の「災害派遣等手当」と「死体処理手当」をそれぞれ2倍に引き上げる方針を固めた。
原発事故の災害派遣等手当は、活動区域と原発からの距離に応じてさらに上乗せし、原発敷地内での活動では約13倍の1日4万2000円とするほか、自衛隊の本来の任務ではない遺体の搬送や埋葬も支給対象とする。
月内に防衛省職員給与法施行令を改正し、震災が発生した3月11日にさかのぼって適用する。
現行の災害派遣等手当は、通常の捜索救助活動で1日1620円、原発事故で退去命令が出ていたり、被曝(ひばく)の恐れがある区域など特に困難な任務が伴う場合は同3240円死体処理手当は1日1000円遺体の損傷が激しい場合は同2000円となっている。

(2011年5月16日14時31分 読売新聞

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自衛隊 被災地派遣手当を大幅増

防衛省は、東日本大震災の被災地に派遣された自衛隊員の手当について、任務の種類に応じて大幅に引き上げる方針で、東京電力福島第一原子力発電所の原子炉建屋への放水に当たった隊員については、これまででもっとも高い1日当たり4万2000円を支給することになりました。
災害が起きた際、被災地に派遣された自衛隊員に支給される「災害派遣手当」は、現在、1日当たり1620円、特に危険な場合は3240円となっていますが、防衛省は、今回の大震災では、福島第一原発の事故対応などで、これまでより厳しい任務に当たっているとして、任務の種類に応じて手当を大幅に引き上げる方針です。このうち、福島第一原発の原子炉建屋にヘリコプターで上空から水を投下したり、地上で放水を行った隊員には、特に危険性の高い任務に当たったとして、1日当たり4万2000円を支給します。これは、イラクの復興支援活動で派遣された自衛隊員に支給された2万4000円を上回り、自衛隊の手当としては最も高い額となります。このほか、福島第一原発から半径10キロ圏内で活動した隊員に2万1000円支給するほか、遺体の収容や搬送に当たった隊員にも1日あたり4000円の手当を支給し、活動を開始した日にさかのぼって適用されます。
(5月15日 4時4分 NHK)

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「日当3万円3か月。被曝承諾書にサイン」福島原発作業いまだ過酷

福島第1原発の作業員の労働環境に問題ありと語っていた谷川武医師(愛媛大大学院教授)が、その後の様子を伝えた。改善されたが、なお問題が多いという。その作業員が口を開いた。
いまは福島第2原発の体育館が宿泊施設になっている。ここに約200人が防護服のまま寝泊まりしている。その映像に、司会の羽鳥慎一は「避難所ですね」
谷川医師は「24時間プライバシーなし。毛布、寝具は使い回しの集団生活で、感染性皮膚疾患が懸念される。1人1枚の毛布は必要です」と言う。まだそんな実態だった。


防護服に靴下2枚、安全靴の上からビニー ル袋2枚。全面マスクに手袋

第1原発で働く20代 の作業員2人が、テレビ朝日のインタビューに応じた。建屋近くの足場作業をしている。東電社員ではなく協力会社の派遣だ。派遣で500人が働いているという。
その1人は「最近まで地方都市で建設作業員だった。地方には仕事がなく、原発に来た。被曝の可能性があるから最初は悩んだが、覚悟を決めた」
もう1人は「1日3万円もらえるんなら、少しは役に立てればいいなと
仕事に就く前に承諾書にサインした。「将来、白血病などの後遺症になっても補償はしません」という内容だったと いう。作業は防護服に、靴下を2枚はき、安全靴の上からビニー ル袋2枚。全面マスクに手袋だから暑い。でも、とるわけにはいかない。早ければ来週にも建屋に入るという。きのう(2011年5月9日)、事故後初めて1号機の建屋内に9人が入ったが、最大被曝量は10.56ミリシーベルトだった。
別の20代の作業員は汚染水貯蔵施設周辺の仕事で、1日の被曝量が3ミリシーベルトくらいだという。これが30日続くと、年間被曝量の上限250ミリシーベルトの半分になる。「3か月くらいしかいられないでしょうね」
(続く)
(2011/5/10 12:57 J-CASTテレビウォッチ)

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建屋内で働く技術者は日給40万円で募集

福島第1原発での作業に従事した東電の協力会社社員の日当は1万数千円とされる。関係者によると、同原発の建屋内で働く技術職については日給40万円の募集があったほか、日当9000円同3万円などの募集もあり、作業内容によって給与には相当な幅があるという。一方、自衛隊員には、退去命令が出ている区域や被ばくのおそれがある区域などで特に困難な任務を伴う場合は、災害派遣等手当として1日3240円が支給される。
(2011年5月10日 06:00 スポーツニッポン)

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女川町と思い込み原発へ労働者…派遣業者が釈明

大阪市西成区のあいりん地区で宮城県女川町での仕事に応募した60代の男性が、東京電力福島第1原発で働かされていた問題で、男性を雇用した業者が9日、産経新聞の取材に対し、「混乱の中で作業場所が女川町と思いこんでしまった」と釈明した。求人の際に労働条件を明示するよう定めた職業安定法に違反する可能性があり、大阪労働局は事実確認を始めた。
雇用したのは岐阜県大垣市の土木建築業者「北陸工機」。同社などによると、愛知県の元請け業者から要請があり、3月17日に財団法人「西成労働福祉センター」に募集を出し、運転手として働く条件で男性を雇用した。しかし、男性は同月19日から約2週間、同原発の5、6号機の外で、給水タンクから散水車に水を移す作業に従事していた。
北陸工機の男性社長は、実際の作業場所が求人と異なったことについて、「元請け業者から原発の近くで作業するとの説明を聞いた気もするが、同時期に複数の業者から求人依頼があり、混乱しているうちに女川町で作業するものだと思いこんでしまった」と釈明。「勤務内容をきちんと把握しないまま募集してしまい、申し訳ない」としている。
(2011.5.10 09:53 MSN産経ニュース)

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日雇い労働者:原発での作業は給水 大阪の男性

宮城県女川町での仕事に応募した大阪市の60代男性が福島第1原発で働かされていた問題で、西成労働福祉センター(大阪市)は9日、男性と業者に聞き取り調査し、男性が福島第1原発敷地内で約2週間、給水作業に従事していたと明らかにした。
募集した業者「北陸工機」(岐阜県大垣市)は「(元請けから依頼があったのは原発での作業だったが)混乱の中で女川町の現場を伝えてしまった。非常に申し訳ない」と釈明した。
うその条件で労働者を集めたり、契約を結んだりするのは職業安定法や労働基準法に抵触する恐れがあり、大阪労働局が調査している。
同センターによると、男性は3月17日、センターに張り出された女川町での仕事に応募し、同19日に大阪を出発。岐阜県で元請け業者と合流後、原発事故の対応拠点「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)に到着し、原発で作業すると初めて気付いたという。
作業は1日約6時間、防護服と防じんマスクを着用し、福島第1原発5、6号機冷却のため、給水タンクにホースやポンプを設けて給水車に水を移し替える内容だった。
男性は募集時の倍となる約2万4000円の日当を受け取ったが「何の説明もなく福島に連れて行かれた。おかしいと思ったが(業者側に)物を言えるような雰囲気ではなかった。4日目にやっと線量計が配られた」と話した。
(2011年5月10日 10時50分 毎日新聞)

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“だまされ”原発作業 日当2万4000円も「見合わない」

宮城県での仕事に応募した大阪市の60代男性が福島第1原発で働かされた問題で、西成労働福祉センター(同市)は9日、男性が第1原発敷地内で約2週間、給水作業に従事していたと明らかにした。被ばく量を測る放射線量計が配られたのは4日目。男性は募集時の条件の倍に当たる約2万4000円の日当を受け取ったが「仕事と見合っていない」と話している。
西成労働福祉センターによると、男性は3月17日、センターに張り出された宮城県女川町での仕事に応募し、同19日に大阪を出発。岐阜県で元請け業者と合流後、原発事故の対応拠点「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)に到着し、原発で作業すると初めて気付いたという。
作業は1日約6時間、防護服と防じんマスクを着用し、第1原発5、6号機冷却のため、給水タンクにホースやポンプを設けて給水車に水を移し替えるものだった。
センターが業者からの依頼をもとに掲示した求人情報は「宮城県女川町、10トンダンプ運転手、日当1万2000円、30日間」という内容。男性はセンターの聞き取り調査に「何の説明もなく福島に連れて行かれた。おかしいと思ったが(業者側に)物を言えるような雰囲気ではなかった」と話した。
5、6号機は地震発生時に定期検査中で、現在は炉内が100度未満で安定した冷温停止中。男性は募集時の条件の倍に当たる約2万4000円の日当を受け取ったが、「4日目にやっと線量計が配られた。賃金も仕事と見合っていない」と話している。
募集した業者「北陸工機」(岐阜県大垣市)の男性社長は「(元請けから依頼があったのは原発での作業だったが)混乱の中で女川町の現場を伝えてしまった。非常に申し訳ない」と釈明した。
同社は当初、「元請けから“現場は女川”と言われた」と主張したが、愛知県の元請け業者は「“福島第1原発で散水車の運転手”と下請けに業務内容を伝えた」と反論していた。うその条件で労働者を集めたり、契約を結んだりするのは職業安定法や労働基準法に抵触する恐れがあり、大阪労働局が調査している。
[ 2011年5月10日 06:00 スポーツニッポン]

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話が違う!運転手に応募したら原発で作業

(1/2ページ)日雇い労働者が集まる大阪府西成区のあいりん地区(釜ケ崎)で、無料の職業紹介をしている財団法人「西成労働福祉センター」を通じて、宮城県内で運転手として働く求人に応募した60代男性が、実際には福島第1原発敷地内での給水作業に従事していたことが9日、わかった。「福島第1原発での作業」だと人が集まらず、“だまし”て連れて行ったととられかねないとの指摘もある。

(2/2ページ)西成労働福祉センターが明らかにしたところによると、同センターは 岐阜県大垣市の建設業者「北陸工機」の依頼で、3月17日に「宮城県女川町 10トンダンプ運転手 日当1万2000円 30日間」との求人表を張り出した。60代男性は同19日に応募し採用され、大阪を出発した。
男性からセンターに電話があったのは24日。 「福島第1原発付近で防護服を身につけ、がれきの撤去作業をしている。求人は宮城だったのに、どうなっているんだ」。
このため、雇用終了後に大阪に戻った男性と業者からセンターが話を聴いたところ、驚きの“実態”が判明した。
男性は途中で元請け業者と合流後、原発事故の対応拠点「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)に到着し、原発で作業すると初めて気付いたという。作業は1日約6時間、防護服と防じんマスクを着用し、福島第1原発5、6号機冷却のため、給水タンクにホースやポンプを設けて給水車に水を移し替える内容だった。北陸工機は、原発敷地外での作業も含めた約1カ月間の雇用期間終了後、男性に手当を割り増しして支給。1日当たりでは最大約2万4000円だった。
男性は「何の説明もなく福島に連れて行かれた。おかしいと思ったが(業者側に)物を言えるような雰囲気ではなかった。4日目にやっと線量計が配られた」と話した。この男性と同時に採用された60代男性は、現在も原発近くで給水車の運転をしているという。
北陸工機は今回の作業では東京電力の3次下請け。当初「元請けから『現場は女川』と言われた」と説明していたが、その後「(元請けからの依頼は原発関係の作業だったが)混乱の中で女川町の現場を伝えてしまった。非常に申し訳ない」と釈明した。愛知県の元請け業者は「『福島第1原発付近で散水車の運転手』と業務内容を伝えたが、原発敷地内の作業とは言っていなかった」と話している。
うその条件で労働者を集めたり、契約を結んだりするのは職業安定法や労働基準法に抵触する恐れがあり、大阪労働局が調査している。(紙面から)
(2011.5.10 05:01 サンケイスポーツ)

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ダンプ運転手のはずが原発作業員に 職業安定法違反などの疑い

「行き先が変わったのは仕方なかった」
大垣市の建設会社は、最初から原発労働に使うつもりだったのを騙していたのか。
西成労働福祉センターによると、混乱した時期だったので、災害復旧作業は女川町限定ではなく、会社側は、行き先が変わったのは仕方なかったと説明しているという。行き先などは元請け会社が管理していたといい、その依頼で変わった可能性があるとしている。なぜ変わったかは聞いていないといい、男性らを騙す意図があったかどうかについても分からないという。
ただ、原発労働では放射線障害の恐れがあり、センターの総務課長代理は、「今後は、大災害でどのようにして労働力を使うのかそのフレームワークを国が考えてほしい」と話している。
原発労働で、こうしたことが行われていたのは何か事情があるからなのか。
東京電力の広報部では、「こちらでは分かりかねます」とだけ話す。元請け会社との協力関係については、「私契約なので、お答えできません」と言う。
求人内容と違った今回のケースは、事実関係をまだ承知していないといい、「もし事実であるなら、請負会社に対して、労働契約については誤解のないように元請け会社を通じて周知したい」と言っている。
(2011/5/ 9 20:15 J-CASTニュース)

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求人は「宮城で運転手」実は福島第一原発で作業

大阪市西成区のあいりん地区で、宮城県で運転手として働く条件の求人に応募した男性が福島第一原発での作業に従事していたことが分かりました。
西成労働福祉センターによると、宮城県女川町でのトラック運転手の求人に応募した60代の男性から、3月24日に「仕事の現場が募集の条件とは違い、福島原発の近くだ」とセンターに電話で相談がありました。
西成労働福祉センター・星野智紹介課長:「(作業)現場が福島第一原発の敷地の中だった。冷却するための給水作業を行っていた」
求人を出した岐阜県大垣市の土木関連会社によると、男性とは現場で話し合い、日当を上げるなどの条件で男性はその後の作業も受け入れたということです。センターは業者や本人から聞き取り調査をし、求人内容と実際の作業が違った経緯を調べています。
(05/09 14:57 テレビ朝日)

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原発敷地内で約2週間給水作業 大阪・西成で求職の男性

宮城県での仕事に応募した大阪市の男性が、福島第1原発で働かされていた問題で、西成労働福祉センター(同市)は9日、男性と業者から聞き取り調査し、男性が福島第1原発敷地内で約2週間、給水作業に従事していたと明らかにした。
同センターによると、男性は3月17日、センターに張り出された宮城県女川町での仕事に応募したが、当初から福島第1原発で1日6時間、防護服と防じんマスクを着用して作業した。業者の説明では、5、6号機冷却のため、給水タンクにホースやポンプなどを設置して給水車に水を移し替える作業だったという。
男性は募集時の条件の倍に当たる2万4千円の日当を受け取ったが「女川と聞いていたのにおかしい。4日目にやっと配られた線量計は調子が悪かった。賃金も仕事と見合っていない」と話しているという。業者は岐阜県内の下請け業者だった。
5、6号機は地震発生時に定期検査中で、現在は炉内が100度未満で安定した冷温停止中。
2011/05/09 13:40 【共同通信】/47NEWS

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求人と相違、福島原発で作業=大阪・西成の男性労働者-「元請けが管理」と業者

日雇い労働者が集まる大阪市西成区のあいりん地区で、無料の職業紹介をしている財団法人「西成労働福祉センター」を通じ、宮城県で運転手として働く条件の求人に応募した60代の男性から、「福島第1原発で働かされた」との相談が同センターに寄せられたことが9日、分かった。
センターによると、岐阜県大垣市の建設業者から3月17日に受け付けた求人は「宮城県女川町、10トンダンプ運転手」との内容で、男性は同19日に応募、採用された。しかし実際には、タンクローリーで福島第1原発へ水を運んだり、敷地内で防護服を着て5、6号機への注水関連作業に従事したりしていた。
センターに対し、業者は事実関係を認め「現場は元請けが管理しており、経緯は分からない」と説明。同じ求人では、ほかに1人の応募があり、福島原発近くで作業したという。
(2011/05/09-13:00 時事通信)

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求人情報と異なり がれき撤去

日雇い労働者の街、大阪・西成区の「あいりん地区」で、宮城県内での運転手の求人に応募した男性が、東京電力福島第一原子力発電所の近くでがれきの撤去作業に携わっていたことが西成労働福祉センターの調査で分かり、センターで詳しいいきさつを調べています。
あいりん地区の労働者に仕事を紹介している西成労働福祉センターによりますと、3月中旬、宮城県女川町でダンプカーの運転手を求めているという求人情報を紹介したところ、男性が応募し、採用されました。ところが3月下旬になって、この男性から「福島第一原発の近くで、がれきの撤去をしている。宮城県での仕事ではなかったのか」という電話があったということです。このためセンターが、求人を出した業者などに聞き取りを行ったところ、男性が防護服を着て、福島第一原発から数百メートルの場所で、がれきの撤去作業をしていたことが確認されたということです。センターは、男性がなぜ福島第一原発の近くで働くことになったのか、業者からさらに詳しく聞き取り調査を行うとともに、再発防止に努めたいとしています。
(5月9日 4時28分 NHK)

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原発作業員たちの「砦」

3軒の民家が原発作業員たちの「砦(とりで)」だった。東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発から約60キロ離れた福島県郡山市郊外の住宅地。各地の原発で保守の仕事を請け負う双葉町の建設会社社長、松本喜成さん(35)は震災後、この地で業務を再開した。
「1Fと2Fがこういう状況になり、うちの社員も100人が仕事を失った」
会社は震災前、社員150人のうち100人が「1F」「2F」と呼ばれる福島第1、第2で働き、30人が新潟県の柏崎刈羽で就業していた。残りは福井県の敦賀、静岡県の浜岡、さらに青森県で建設中の大間と各地の原発で働いている。
震災で福島の100人は県内外の避難所や関東・東海地方の親戚宅へ散り散りになった。3週間が過ぎ、社員の不安が増してきた。
「働きたいのに仕事がない社員もいるし、原発ではもう働きたくないという人もいる。女房子供のため原発の仕事を希望する社員がいれば、奥さんにもうやめてと止められた人もいる」
親戚宅へいつまでも居づらいと打ち明ける若手社員たちを郡山へ呼んで民家に住まわせた。家主が「こんなときだから」と空き家3軒を無償で貸してくれた。松本さん一家と社員を合わせ10人。飼い犬もいる。
訪ねた夜、畳の居間では男たちがこたつを囲み、社員の一人が作ったカツカレーをほおばっていた。数人が福島第1の復旧作業へ加わっている。日当は1万3千円から2万円で、震災前と同額という。松本さんは「日当40万円とか100万円とかいうのはデマだと思う」と話した。
「第3のビール」の350ミリリットル缶を傾けながら、テレビを見つめ、ときには冗談を交わす彼ら地方の「原発職人」たちが、わが国の経済を、大都市住民の暮らしを支えている。こんな状況になるまで考えたことがなかった。当たり前のように電気を使っていた。
松本さんは新しい事務所を探しているという。
「いつまでも大家さんの世話になれない。いずれ廃炉ということになれば、自分たちがやることになる。長期戦は覚悟している」
(2011.4.4 21:58 MSN産経ニュース)

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福島原発の最前線作業員 ケーブル引きで日当100万円の話も

協力企業の作業員3名が被曝して病院に搬送される事態にまで発展してしまった、福島2 件第一原発の事故。命の危険もある現場での仕事を巡っては、こんな話も出ているという。東電の関連会社に勤める人が声をひそめていう。
「いまはこんな状況なので、現場で働く人を集めるために、下請け会社の間では、日給15万だ、20万だ、という話が飛び交っているそうです。2、3号機の最前線のケーブル引きの作業は、日当100万円という話もあった
もちろん、下請けの下請けにはそんなにははいらないんだろうけど…。何かあったときの保障があるわけではないから、それが高いかどうか。しかも家族の同意書も必要だってさ。私の友人は息子が同意書を持ってきたから、泣く泣くサインしたってさ。拒否したら、息子が会社からクビにされる可能性があるからって」
※女性セブン2011年4月14日号
(2011.04.01 16:00 NEWSポストセブン)

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メシ最悪、雑魚寝、被曝…原発作業員「日当40万円」の過酷労働

東京電力福島第1原発の事故で、復旧に携わる東電の協力会社は高い賃金を“エサ”に作業員をかき集めているという。なかには「日当40万円」を提示された男性も。ただ、高給につられて現地へ赴いても、待っているのは被曝の恐怖と、1日2食で雑魚寝しか許されない過酷な労働環境だ。
29日の東京新聞によると、さいたま市に避難している作業員の男性(27)は、原発メンテナンス業者から「日当40万円出すからこないか」と誘われた。この男性はすぐに断ったが、50代以上の作業員は高給に魅力を感じ、次々と現場へ戻っているという。
原発の敷地内は放射線量が高いため、作業員は「頻繁に交代している」(東電関係者)。仮に1週間限定の作業でも、日当40万円なら280万円。不況下では簡単に手に入らない、まとまったカネではある。
しかし、いくら賃金がよくても、作業環境は極めて悪い。現地に滞在していた原子力安全・保安院福島第1原子力保安検査官事務所の横田一磨所長(39)が、その実態を明かした。
全作業員は免震重要棟と呼ばれる建物で寝泊まりする。朝6時に起床し、朝食は非常用クラッカーと、野菜ジュース1パック(180ミリリットル)。昼食は抜きで、各持ち場の作業に打ち込む。午後5時に作業が終わり、夕食は「マジックライス」と呼ばれる非常用乾燥米と、鶏肉や魚の缶詰1缶。放射線量の関係で、物資の運搬に小型のバスしか使えないため、補給が限られているのだという。
睡眠は会議室や廊下での雑魚寝。被曝防止の鉛入りシートを床に敷き、毛布にくるまる。
劣悪な食事などについて、保安院の横田所長は「協力したいが基本的には事業者(東電)の問題」と話した。決死隊を強力にサポートせず、政府はいったい何をしているのか。
(2011.03.29 ZAKZAK)

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「日当40万円出すから」 原発作業員 確保に躍起

危機的な状況が続く福島第一原発。その復旧作業は放射能、時間との闘いで、作業員の確保が急務となっている。東京電力の要請を受けた協力会社は、各地にいる作業員たちを呼び寄せようと躍起になっている。中には法外な高給を提示された作業員もいる。
日当四十万円出すから来ないか」。福島県いわき市からさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)に避難している作業員藤田竜太さん(27)の携帯電話に、旧知の原発のメンテナンス業者から誘いが入った。
現場は福島第一原発。高給である以上、それだけ高い危険が待ち構えていることはすぐに分かった。電線の敷設作業をしている友人からは「おれ、もう被ばくしているかも」と聞かされた。
長男はまだ三つと幼く、妻(26)には新しい命が宿った。ためらいなく断った。藤田さんは、「五十代以上の人は高給につられて原発に戻っているらしい。でも、おれはまだ若いし、放射能は怖い。もう原発の仕事はしたくない」と語った。
一方、協力会社の男性社員(41)は、勤務先から「人が足りないから戻ってくれないか」と第一原発での作業を要請され、四月以降に福島に戻る。
男性は計測器を使ってそこが作業できる場所かどうかを調べるのが主な仕事。原発の現状からすると、まさにそこが最前線ともいえる。「特別な報酬があるわけではないが、危険な作業が待っているだろう。断ったら、恐らく会社にはいられない」と半ば強制だと受け止めている。
同県田村市の男性(58)によると、第一原発で働く知人の父に、「五十歳以上の人で原子炉近くに入ってもらえる人を探している。手当は普通より多く払うからお願いできないか」という電話がかかってきたという。
東京電力は現場の労務環境について、「放射線量が高いので、一人当たりの作業時間に限りがあるため、人員の交代が頻繁に行われている」
と説明。
また、「協力会社にお願いしながら人員を確保している。
作業費は協定に基づいて協力会社に支給しているが、個々の金額についてはコメントできない」としている。
(2011年3月29日 06時58分 東京新聞)
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