中国「取締り強化」で急減速、経済指標の捏造露呈

中国の輸出総額は半年近く2桁増が続いていたが急減速したことで、経済指標の水増し・捏造が発覚した。



中国、水増し統計相次ぐ 貿易統計は7兆円過大 地方都市の工業生産額も
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中国江西省の貿易港=9日(共同)

中国で経済統計の水増しが相次ぎ発覚、公式発表への信頼性が揺らいでいる。貿易統計は架空取引により750億ドル(約7兆円)も水増しされた疑いがあり、地方当局が工業生産を4倍近くに過大報告していたことも判明。政府は対応を迫られている。
中国税関総署によると、1~4月の中国から香港への輸出は前年同期比69・2%増の1451億ドルに急拡大。しかし当局が架空取引を取り締まった結果、5月の輸出は1~4月より大きく低下。中国紙、21世紀経済報道によると、1~4月の貿易統計に計上された架空取引の金額は750億ドルに上ったとの指摘がある。
また、国家統計局は6月14日、広東省中山市横欄鎮が2012年の工業生産額を62億9千万元(約970億円)も水増ししていたと明らかにした。公表額は85億1千万元だったが、国家統計局が調べると、実際は22億2千万元しかなかった。(共同)
(2013.6.17 18:11 MSN産経ニュース)

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【経済裏読み】中国の経済指標は水増し・捏造の疑い……投機マネー移動のための偽装の可能性
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水増しの疑いが持たれてきた中国税関の貿易統計で、“化けの皮”がはがれ始めている。中国税関総署が8日発表した5月の貿易統計は、輸出が前年同月比1・0%増で、前月の同14・7%増から急ブレーキがかかった。中国の貿易統計は、香港を経由した投機的な資金で水増しされているとの疑惑が強まり、指摘を受けた当局が取り締まり強化の方針を出した直後の結果だ。摘発を恐れる“関係者”が露骨に反応したとも取れるが、問題は統計の信頼失墜にとどまらない。中国国家の信頼とともに、他国の投資判断の先行きがかかっている。

■香港向け輸出の異常さ
中国の1~4月の輸出は前年同期比17・4%増、輸入は同10・6%増と非常に“好調”な数字だ。2012年通年での輸出が前年比7・9%増、輸入が同4・3%増だったことと比べれば、際立っていることがよく分かる。
ところが内容に目を向けると、あやしさが噴出する。
証券系シンクタンク、大和総研のリポートによると、1~4月の相手国・地域別の輸出額増減率は、香港向けが前年同期比69・2%増▽米国向け同5・0%増▽EU向け同0・9%減。ASEAN向けは同30・6%増で、日本向けは同3・0%減だった。
表面上は日本を除いてアジア向けが伸びているが、奇っ怪なのが香港向け輸出の突出ぶりだ。香港向け輸出は、大部分が欧米などへ再輸出されている。ところが1~4月の欧米向け輸出の増減率には伸びが見られず、香港向け輸出の急増と乖離(かいり)している。
さらに本来同じ動きをするはずの中国の対香港輸出と、香港の対中国輸入との差は拡大し、1~3月の金額差は計495億ドルに達した。これは1~3月の中国の貿易黒字額(431億ドル)がすべて消し飛ぶ金額だという。
大和総研のエコノミスト、齋藤尚登氏は「香港の人口からすると、香港内での消費は小さい。欧米への直接輸出の数値の低調さから見れば、香港向け輸出の急増ぶりは水増し疑惑がある」と指摘する。

■投機資金の流入疑惑
香港への輸出に水増しがあるとすれば、その理由は?
香港は中国政府の統治下だが、中国は一国二制度で貿易上、香港を外国として扱う。複数のエコノミストが指摘するのは、香港への輸出を装った投機的資金の流入だ。
中国は資本取引や外資流入への規制が強い。しかし輸出入の手続き書類を整えて貿易決済の体裁さえ取れば、中国本土の銀行に簡単にお金を振り込むことができる。
実体のない偽の輸出は当然、違法行為だが、中国本土は金利の高さや人民元高への期待感、不動産高騰など、外資を含め投資家が資金を持ち込みたくなる土壌が整っている。
また香港は人民元決済ができるため、大量の元を抱えている。「不動産や株式などへ投資したい中国本土の企業が、香港から資金を本土に移すために架空取引をしているのではないか」(金融関係者)など、金融市場ではキナ臭い観測が飛び交っている。

 ■規制強化をしたとたん…
こうした指摘は今年に入って急速に強まり、中国国家外貨管理局は5月5日、外貨資金流入の管理を強化すると発表し、偽の輸出違法な域外からの不動産投資・投機資金の流入取り締まる姿勢を示した。
そのとたん、同月の貿易統計が輸出の急減速したのだが、当局の摘発を恐れる存在がいかに多いか-を疑われても仕方がないのではないか。
中国の貿易を見る上で、香港は「混乱の種」(証券系アナリスト)とされてきたが、問題は統計の信頼性だけではない。水増しだとすれば、実際の輸出の伸びを把握し損なった中国自身、誤った政策判断を下すことにつながりかねないためだ。
また日本や欧米など第三国にとっても、これまで行ってきた対中投資や景気判断の正当性が揺さぶられているのに等しい。
中国当局は現状の不正監視にとどまらず、過去にさかのぼった調査と統計の見直しに着手するべきではないか。
(平岡康彦)
(2013.06.17 ZAKZAK)

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貿易額の水増し、1~4月は750億ドルか[経済]

14日付21世紀経済報道は関係者の話として、今年1~4月の中国の貿易額が750億米ドル(約7兆1,000億円)水増しされていたと伝えた。750億米ドルは保税区など税関が特別な監督管理体制を敷いている区域から出てきた異常な数値を基に当局が試算した結果で、主な水増し元は深センだという。

関係者は商務省の内部資料として、深センの統計を除いた場合、1~3月の全国の輸出が前年同期比10.9%減、輸入が0.4%減になると指摘。深センを含めると輸出は18.4%増、輸入が8.4%増となることから、水増し分は輸出入でそれぞれ8ポイント分あったとしている。
水増し分を除いた場合、今年通年では輸出が前年比約7%増、輸入が約6%増になる計算という。ただ商務省の関係者によると、5月の貿易統計はこれまでのものに比べ実態に近い数値だが、水増しはまだある可能性もある。
5月の輸出は前年同月比1%増の1,827億7,000万米ドルだった。伸び幅は4月の14.7%から大幅に鈍化した。このうち香港との貿易額は6%減の293億米ドルで、1~4月の伸び幅66%から急激に落ち込んだ。税関総署は、本土~香港間の裁定取引を基本的に抑制したことで、両地域間の貿易が急速に減少したことを5月の輸出が大幅に鈍化した一因に挙げている。
中国の輸出は今年、毎月2桁の伸びを示すなど好調に推移していたが、一方では中国主要港での貨物取扱量の伸び鈍化や購買担当者指数(PMI)のサブ指数である新規輸出受注指数の低下などを受け、相反する貿易の力強い伸びに統計への疑いも浮上していた。<全国>
(中国 2013年6月17日(月曜日)NNA.ASIA)

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中国景気、足踏みが続く-頼みの輸出で好調を装う、香港向け輸出「水増し」

【北京時事】中国の景気回復が、足踏み状態から抜け出せないでいる。景気を支える投資が、勢いをやや欠いているほか、政府が新たなけん引役と期待する消費は伸び悩む。好調だったはずの頼みの輸出も、「水増し貿易」で数字が押し上げられていたことが明るみに出た。
 5月の輸出総額は前年同月比1・0%増。半年近くにわたって2桁増が続いていたが、急減速した。香港向け輸出の代金を水増し申告し、貿易を装って投機資金を中国本土に持ち込む手口が横行。輸出が好調かのように見えていたが、当局が摘発に乗り出した途端、水増し分が剥がれ落ちた。
14日付の中国紙・21世紀経済報道が商務省の内部資料として報じたところによると、2013年の輸出の伸びは、水増し分を除外すると7%程度にとどまる見通し。近年では低めだった12年の7・9%増にも届かないとの暗い予想だ。
公共投資も含めて投資活動を幅広くカバーする都市部固定資産投資は、13年1~5月が前年同期比20・4%増と堅調。しかし、年初から小幅ずつながら減速しており、「いよいよ息切れか」と不安が広がる。消費動向を示す小売売上高も、汚職対策の倹約運動が響いてか、今年に入り異例の低い伸びが続く。
さえない統計が相次ぐ中、4~6月期の経済成長率が、低かった1~3月期(前年同期比7・7%)をさらに下回るとの予測が出ている。中国人民銀行(中央銀行)機関紙の金融時報は同日付の紙面で、7・5~7・6%との専門家の見通しを伝えた。今のところ、年間では政府目標の「7・5%前後」は何とか上回るとの見方が大勢だが、景気回復の鈍さに、利下げ観測すら出始めた。
(平成25年6月17日 世界日報)



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